作品「なかよし」

 

なかよし

自由が丘の民族テキスタイル専門のミュージアムで、
カンタというベンガル地方の刺繍布の展示をみた。
絵を学んでいない一般女性が時間をかけて刺繍したものだという。
それぞれに作者の絵の癖のようなものが出ていてどれも魅力的だった。
植物の文様とともに、人間と獣、魚や鳥などの動物が居心地良さそうに
一緒にいるようすが生き生きと描かれ、
眺めていても幸せになる世界が広がっていた。
そんなことを思い出しながらできた絵。

(2017年・20センチ正方形・切り絵)

 


 

猫のような動物と鳥が、仲良く一緒にいる。
この作品を作った頃、フォークアートを見るのが楽しくて、
どこかそれに通じる空気感を持った絵にしたいと思って作ったかも知れない。
楽しさと人間の優しさが溢れる世界だと感じたから。

今見ると色合いなども少し新鮮だった。
この絵は東京の個展で幸せそうなご家族のもとへ。
選んでいただいて嬉しかった。

 


2019-06-02 | Posted in blog, paper-cutout 切り絵, personal works 個人作品, works 作品集Comments Closed 

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