作品「人魚姫」

 

人魚姫

サンタフェでは、アレキサンダー・ジラードによる世界の民芸品の
コレクションが展示されたフォークアート・ミュージアムへ2回行き、
何時間も過ごした。ジラードの民芸品の本に出てきた
メキシコの人魚の実物は大きく、
どこかとぼけた愛嬌ある表情と魅力的な形にしばらく見入った。
メキシコの民芸品でギターを持った人魚姫のモチーフをわりと見かけるけれど、
何かエピソードがあるのだろうか。
これは自分の中から生まれた人魚姫。

(2017年・20センチ正方形・切り絵)

 


 

サンタフェの旅はぼくたち夫婦にとって最高の民芸の旅。
精霊を模ったというカチナドールや、
不思議な幾何学模様がほどこされた壺を街で見かける。
フォークアート・ミュージアムの素晴らしさは、
ああ来てみられて良かった、という一言だった。
素朴なる空気をまとった数々の民芸品は、
人間の優しさをあらわしているように感じた。

この作品は東京の個展で飾ってから、
その後、少し旅をして徳島でお店をされている店主さんのもとへ。
幸せに過ごしているだろうと思う。

 


2019-06-02 | Posted in blog, paper-cutout 切り絵, personal works 個人作品, works 作品集Comments Closed 

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