徳島 遠近 COFFEEパッケージデザイン

12月9日(土)からぼくの個展を開催していただく徳島の遠近(をちこち)。
昨年から店主の東尾さんにご依頼をいただき、コーヒーのパッケージラベルと、カップフォルダーに押すスタンプのデザインを担当しました。

コーヒー豆パッケージラベル

遠近では「工芸店」としてのイベントや物販のほか、以前より「器を使う体験」としての喫茶の営業、コーヒー豆の販売もされています。コーヒー豆は、オリジナルブレンドとしてTOKUSHIMA COFFEE WORKSの豆が使われています。
コーヒー豆商品をリニューアルされるとのことで、コーヒー豆のパッケージラベルのデザインを担当しました。前身のお店、東雲のブレンドコーヒー豆でも以前パッケージラベルを担当させてもらいましたが、また違った楽しいデザインができたように思います。

店主の東尾さんから昨年お話をいただき、あれこれ楽しい相談をしながら進んだデザイン。東尾さんのお店は「工芸店」ですが、いわゆる器の販売をメインにした民芸店とは違い、広い視点でイベントや商品を選ばれているように見えます。その基本にはロングライフデザインの考え方が同時にあるのではとぼくは感じていて。デザインの視点から工芸や民藝を視るという感覚が、いつも素敵だなあと思っていました。

そんなイメージが普段からあり、ぼくのデザインソースとしては、柳宗理の1960年代後半の木地玩具のパッケージデザインの表現方法が頭にありました。鮮やかな単色の地色に白抜きモチーフ図案で内容を伝える潔いパッケージ。東尾さんのお店には、そういうデザインがぴったりくるように思ったのです。

遠近(をちこち )
https://www.ochicochi.info

遠近インスタグラム
https://www.instagram.com/ochicochi_info/

柳宗理の木地玩具パッケージ(参考)
平凡社「Yanagi Design」より

ブレンドコーヒー(3種)

●をちこちブレンド
これがメインのブレンドでしょうか。鳥がコーヒーカップを持ち上げて差し出しているイメージ。後述のテイクアウト用のカップフォルダーのスタンプもこの鳥をアレンジした図案となっています。音楽的なイメージ。

●民藝ブレンド
遠近は幅広いイベントや商品の販売をされています。基本にあるのが工芸・民藝。中でも民藝の器もメインにされているので、そのイメージから火→太陽を図案にしました。普遍的なイメージになれば良いなと。

●春の花ブレンド
花をイメージするような風味ということでこの名前になったそうです。お仕事としてご両親が栽培されている生花「エピデンドラム」をモチーフにディフォルメした花の図案。ぼくは今回初めて知った花でした。

カップフォルダーの図案

テイクアウト用のカップフォルダーのスタンプ図案も作りました。実は順番としては、こちらの図案を先に考え、それをアレンジして「をちこち ブレンド」のラベルにしました。ぐるっと巻き上げるような鳥の姿に、コーヒー豆をイメージしたドット。音楽的な感覚で作りました。


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