作品「山のリズム」

山のリズム

モチーフを記号化して文様にする楽しみ。神戸といえば海と山。海を感じさせる作品はいくつかできていたので、今度は山をモチーフにしてみようと思った。山型を横につなげたモチーフを何本もつくり、左右に少しずつずらして配置すると、リズムを刻む山の文様ができた。人の手で器に描かれる動きのある幾何学、ひとつひとつ手で切り抜き染められた型染布の文様。人の手がつくり出す文様が、ぼくには今とても魅力的に見える。(20センチ角・切り絵)


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2015年・秋の神戸での個展で展示した作品。・・・ちょっと懐かしい。個展は「民芸品と暮らす日々」というタイトルで、東京のあと同じタイトルで神戸でも開催したもの。作品は東京でも結構旅立ってしまったので、巡回展ではあったけれど、これは神戸のために新しく作った絵のうちの一つ。

神戸の個展の時だったか、ホテルに一人で泊まったとき。夜のチェックインでは暗くてあまりわからなかったけれど、朝起きて窓を開けたら裏側の目の前に迫るくらいの「山!」という景色だったことがあり、やはり神戸は「海と山」なのだなあと思ったのだった。海、中華街、洋館などの感じ・・・神戸は、どこか自分の出身の横浜にも通じる街の空気を感じ、初めて行った時にすんなりと好きな場所だなと思った。

この作品は今も手元にあり、アトリエの1階に飾ってあります。テキスタイル的にも見えるので、メキシコの民芸品の鳥と一緒に飾っています。

 


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