作品「徳島の海」

徳島の海

香川で丹下健三の建築や猪熊弦一郎美術館を見てから徳島へ移動した。翌朝、ホテルの窓から見える広い海に小舟がいくつも出ていて、何を捕っているのだろうと話しながら朝食を食べた。民藝を扱うお店・東雲の東尾さん夫妻が案内してくれて、藍染をさせてもらったり、素敵なコーヒー店へ連れて行ってもらい、徳島ではとても楽しい時間を過ごした。朝の舟のことを東尾さんに聞いたら、多分しらすを捕っているのだろうと教えてくれた。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
この作品は、徳島へ旅行した後、その景色(というよりも海のおおらかな雰囲気)を思い出しながらつくった作品。良い具合にザックリしたカットアウト感覚が、自分でも気に入っています。この作品、神戸で展示をした時に文中にも出てくる東尾さんが気に入ってくださり、今お店に飾られている模様。本当にうれしいですね。
遠く離れているので、東尾さんとはなかなか会えないけれど、旅したときは本当に親切にしてくださって、ぼくたちもとても楽しい時間を過ごしました。キャプション文にもあるように、以前は「東雲」というお店をされていて、その内装のかっこよさ、そして品揃えにびっくりしました。最近、東雲に代わる新しいお店を始められたそうなので、東尾さんならきっとさらに素敵な空間が広がっているんだろうなあと想像しています。徳島にもまた行きたいと思っています。


関連記事