作品「秋の森」

秋の森

木の表現にもいろいろあると思うけれど、なるべく単純で素朴でざっくりとした、リズムを感じられる音符のような木の形を切って並べると、秋の森ができた。民芸品からの影響かどうか分からないけれど、単純な形の組み合わせで魅力的な絵をつくるということを常々意識したいとぼくは考えている。民芸品は押し付けがましいところがなく心地良いものが多い。まっすぐな精神で作られた民芸品をフラットに眺めて空気を感じ取りたい。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
秋はとっくに過ぎてしまって冬になったけれど、この暖かい温度が感じられる「秋の森」は、なかなか好評で、気に入ってくださったご夫婦の元に飛び立ちました。いま見返していても、このザックリ感がなかなか気に入っています。個展の時に展示した文章とともにお届けします。

 


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