切り絵をする感覚

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以前のように日常のブログも書いていきたいと思っています。

最近はアトリエオープンに向けて、日々準備しています。作る作業やデザインや、それにまつわるいろいろな雑用があって、なかなか思うようにサクサクは進まないけれど、7月に中野に引っ越してからは、ああ、ここで仕事しているんだなあと実感しながら、少し新鮮な気分で机に向かっている毎日です。写真は、仕事場にある世界の民芸品を飾っている棚で、板とL型アングルで作りました。

アトリエの準備は本当にいろいろなことにわたっているので、単純に片付け(引っ越しの残がいとか・・)日曜大工をして棚を作って部屋を整えたりするだけではなく、ショップカードをデザインしたり、自分たちの名刺をあたらしく考えたり、このサイトを含めたウェブを準備したり。本当に毎日毎日が、あっという間に過ぎていきます。もう一人自分がいたらなあ。時間が限られているし寝ないと次の日に影響するから、集中して、いま最優先するべきことを片付け、時間がきたらスパッと諦めて寝る。何年か前からそんな考え方で仕事しています。

最近はデザインの作業が多く、そういえば、あまり切り絵をしてないなと気づきます。そう、紙をあまり切ってない。切り絵を使ったデザインもあるけれど、カタチ自体を組み合わせて作るようなイラストやデザインは、切って作らずに、書いた線からマックで加工して作ることが多いのです。でも、今日は久しぶりにちょっと依頼があったマッチ箱のために切り絵をしてみると、なんだか新鮮な感覚。ああ「のってきた」と思ったら作業は終わったのでした。

紙を切り取って生まれた「できてしまったそのカタチ」の愛らしさ。それは「時間を切り取っている」ようなものだと思いながら、ぼくはいつも切り絵をしている。描くのと切るのはなんだか感覚的に違うように思う。その時、その瞬間の空気を捉えた絵なんじゃないかと。それが楽しいところです。


2016-09-19 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

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