おいしくて楽しいスパロウ・ジャムのパッケージデザイン

ぼくたちの工房「アトリエ・フォーク」で妻スパロウが担当しているフード部門「食のアトリエ・スパロウ」では、オリジナル商品として「スパロウジャム」を作っていますが、ぼくはパッケージデザインの部分でこのシリーズに関わっています。

アトリエがまだオープンする前、ジャムについて二人であれこれ話しているうち、「単にいちごとか、あんずとかフルーツの名ではなく、そのジャムが持っている〈気分〉のようなものを商品名にしたらどうかな?」という話になりました。

例えば、今までのものでいうと、3種類のプラムをミックスして作ったジャムは「Triangle(トライアングル)」、洋なしと白こしょうのジャムは静かな空気感から「Quiet(クワイエット)」、ブルーベリーとキルシュ(洋酒)のジャムは「Wink(ウィンク)」、温州みかんとしょうがのジャムは「Chanoma(ちゃのま)」などなど。

新しいジャムが生まれるときは「このジャムにはどんな名前が似合うか?」をスパロウが考え、「名前が◎◎に決まったからデザインよろしくね。」とバトンが渡され、その名前が持つ雰囲気をお題にして、ぼくがイラストを描いてデザインする、といった具合。そういう、ぼくたちならではのチームワークができています。

ジャム瓶の側面の四方は正方形で、そこにパッケージラベルを貼ります。イラストを描くには、かなり小さい4センチ角の正方形。どうしたら印象的で、かつ、あたたかい愛らしさのあるデザインができるか?を毎回考えて作ります。イラストの色はジャムの色に雰囲気を合わせた単色。そこに手描き文字でジャムの名前を英字で入れます。でも、何のフルーツを使っているかがわかった方が良いので、それをグレーの活字で区別して小さく入れます。そうして出来たジャムをオープンアトリエで販売しています。

この「スパロウジャム」、季節のフルーツを使って、上の写真の向こうのほうにぼんやり写っているフランスの大きな銅なべで、スパロウの手作りにより生まれます。銅は熱伝導が良く、短時間で均等に火が入るので、季節のフルーツのおいしさと香りをぎゅっと閉じ込めたフレッシュなジャムができるとのこと。そう、実際に食べてみると、どれも「ふわっと香るような」おいしさで、手作りならではのフレッシュかつジューシーな味、ぼくも食べる度に感じています。現在は、中野アトリエ・フォークの第一土曜日に開催「オープンアトリエ」を中心に販売しています。ぜひ一度お試しください!

*オープンアトリエは基本的に第一土曜ですが、イベント出展などのために変更の場合もありますので、インスタグラム等をチェックしてください。
@yuya_chokkin_kirie
https://www.instagram.com/yuya_chokkin_kirie/

 


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