諏訪・松本、夏の小旅行(1)諏訪へ

少し前に、夏休みとして諏訪と松本へ小旅行しました。松本は以前も何度か行ったことがあり大好きな街ですが、諏訪へ行くのは初めてです。今回は、仕事の参考にしたいものを見に行きたいこともありましたが、少しゆっくりしようという旅でもありました。今回は諏訪の1コマを。

まず、下諏訪へ到着してレンタサイクルで向かったのは、諏訪湖畔にある「ハーモ美術館」。
美術館の中は撮影できなかったので写真が無いのですが、5月の個展にもいらしてくださって楽しくお話した音楽家の方から「マティスが見られて良いですよ」と教えていただき、行ってみたくなった美術館です。あまり見たことが無い作品も含めて、切り紙(paper-cut-out)で表現された晩年の「JAZZ」の頃の版画がまとめて展示されていて、平日であまり人がいない時間だったこともあり、ゆっくりと何度も絵を眺めて楽しみました。色の組み合わせ・大胆な形・質感。やはりマティスの絵は美しくとても音楽的で楽しいです。シャガールの版画もあまり見たことがなかったものがたくさん展示されていて、とても素敵だった。窓からは諏訪湖が眺められる美術館です。

 

諏訪は昭和そのままの雰囲気が残っていて、ぼくたちが大好きな街でした。観光地らしい感じがあまり無いのが逆にとても心地よかった。諏訪大社下社秋宮の注連縄は、出雲大社で見たものよりももう少し小ぶりですが美しく、周辺を散策すると、温泉が湧き出ている場所が所々にありました。

 


食堂チャボというお店でご飯を食べました。ぼくたちはこうしたローカルなお店で食べるのが大好き。街の雰囲気を感じながら、その周辺の人々の普段の味を知ることはとても楽しいこと。灰皿の底に描かれたイラストも愛らしい。出てきたラーメンの素直な優しい味!

 

周辺を歩くと、懐かしいデザインや建物に出会います。こういう古い街の素直で力強さのあるデザインやイラストにとても惹かれます。

 

上諏訪に移動して、「リビルディングセンタージャパン」へ。通称「リビセン」だそうです。少し前に、知り合いの方々のインスタグラムなどで知った場所。住宅も建ち並ぶような静かな場所の古いビルが利用されています。
「世の中に見捨てられたものに価値を見出し、もう一度世の中に送りだし、次の世代につないでいく」というコンセプトで、解体された建物から出た古物や古材、建具などが販売されています。1階にはカフェも併設。







家具、古道具、昔家にあったようなお土産物、建具、古い木箱、金具類や工具、照明・・・今、特に必要なものは無く買ったものは無いけれど、普通の家にあったホッとするようなデザインは眺めていて楽しく、好みの世界でした。ぼくたちのように「ピカピカな新築の家を好まない人」が、リノベーションに使える「程よく古びた風合い」のものが、いろいろあるなあと思いました。

 

駅へ向かう途中にあった古い喫茶店で一休みしてからホテルへ戻りました。

 

 


2017-08-11 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

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