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沖縄の印象から

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沖縄を題材(とひとことで言うのも違うかも知れない)にしたプロダクトを考えデザインするために、沖縄をもう少し知る必要があり、夏に短い旅行をしました。やっとそれを形にするためのアイデア出しやスケッチを最近少しずつしています。色々とアイテムを作ることになりそうなので、旅の写真なども見ながら、どんな空気感だったか?どんな風景だったか?と思い出しています。どこか日本とアジアやアメリカをミックスした空気感・・・賑わう市場、沖縄そばの味、手仕事の器や布や張り子、シーサーの表情、タコス、伝統的な沖縄ハウス、海、魚、強い日差し・・・。思い出すだけで沖縄はワクワクする楽しい場所ですが、今回は「人」もキーワードになりそうな気がします。「沖縄の影響」というニュアンスの自分の作品になっていくのかなと、なんとなく想像しています。でも変わるかも知れない。旅を思い出しながら絵の中へ入り込む旅は始まったばかり。さて・・・


2016-10-27 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

作品「笑う鳥とタンバリンとフルーツ」

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ケーキとお菓子屋さんでありカフェ、淡路島のお店 Tambourine (タンバリン)。

少し前に、お店に飾るためのこの絵を制作させていただきました。 ぼくは残念ながらまだお店に行ったことがありませんが、投稿される写真はとにかく美味しそう。外国のお店のようななんとも素敵なセンスのケーキだなあといつも写真を見ては、食べてみたい…と思っています。

今回の作品、店名のタンバリンを入れた楽しい絵というご要望でした。タンバリンの形をシンプルにしたお店のロゴマークの雰囲気も参考にしつつ、顔がある太陽のようなタンバリンとそれを見つめている鳥。ピンクとモノトーンだけの色彩に絞ってより印象的にしたいと考えました。全体をキリッとさせるのと同時に、あたたかい色として黒を大事に使いながらフルーツを配して、お店のシンプルな空気感に合うよう、モダンに仕上げました。キリッと頭が冴えたある晴れた日の午前中にできた絵で、楽しい制作でした。現在お店に飾っていただいています。

そうそう、気が付かれた方もいるかも知れませんが、先日載せた作品「素敵な予感」と同じ考え方で作っており、兄弟のような雰囲気の作品です。色彩を絞って構成するこの作風、自分の中で今後に繋がる気がしています。

Tambourineはいつもケーキが完売する人気店。ぼくもいつか伺ってみたいです。そもそも、店主の教学さんはインスタグラムでぼくのことを知っていただいたそうで、お店に飾りたいからとご依頼いただいたなんてとても光栄でありがたいことです。インテリアもとても素敵で、建築家の方が設計されたそうです。お近くの方は、ぜひお店へ行ってみてください!

Tambourine(タンバリン)ケーキ・お菓子・カフェ
兵庫県洲本市上物部2-5-29
TEL 0799-53-6067


 

スパロウ・ジャムとぼくのラベルデザイン

妻が主宰している「食のアトリエ・スパロウ」では、スパロウ・ジャムシリーズとして色々なジャムを試しながら種類を増やしています。フルーツのジャムを中心に、チョコレートを使ったものなどもあるようで、ジャムはなかなか奥が深い。

ジャムについてあれこれ話しているとき、こんな会話になりました。
ぼく「ジャムっていろんなフレーバーができて楽しいよね、じゃあ名前もその時の感覚で、もっと自由に付けたら楽しいかなあ?」
妻「瓶をキャンバスに、作品を作るようにデザインしてくれる?」

そこから生まれた、ぼくたちの共同作業。自分のデザインがあることで、こうしたフード商品がさらに楽しいものになるといいなあと思っています。妻が名前を考え、それを受け取ってぼくがラベルの絵を考えデザインする。気分や季節感で作品や楽しい雑貨を選ぶようにジャムを選んでもらえたらいいなあと思いました。

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まずは、「カップル」。味はりんごと洋梨のミックス。だからカップルです。りんごと洋梨が混ざると、どちらともつかない両方の味がします。言うなればそれはニッコリ味。こんな顔しながら二人で食べてね。

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続いては、「スタート」。これは、いちじくを使ったジャムで、シナモンと洋酒も入っています。妻いわく、いちじくはジャム作りのきっかけになったフルーツだそうで、だから「スタート」。それを受け取ったぼくは「花が咲いて始まる」というイメージで絵を描きました。

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そして、バナナとチョコレートのジャム「マンボ」。二人で話していて、これは南米のイメージじゃないかな?ということになり「マンボ」です。洋酒も入っていて、バナナすぎず、チョコレートすぎず、程よいフレーバー。南米の人をイメージして楽しそうな顔を描きました。

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最後は「クワイエット」。音楽のキーワードとしても最近よく聴く言葉ですが、これは洋梨と白胡椒のジャム。色といい風味といい、どこか静かに味わい深いイメージ。手で描いた柔らかい植物的な幾何学でクワイエット感を表しました。胡椒は噛まないでくださいね。

ジャムは季節のフルーツをよく使うために、その都度フレーバーが変わっていくことになると思いますが、妻スパロウが作るジャムは、今後も少しずつ増えていくと思います。

中野のアトリエ・フォークでは、パン教室などイベントの時だけ不定期で営業することになりますが、この冬から、月に一度の「オープンアトリエ」を予定しています。これは、ぼくの作品や妻のパン・お菓子などを販売するお店としてオープンする日です。オープンアトリエでも、こうしたジャムは販売していく予定です。おいしいですよ!

そして妻のパン教室も参加者を絶賛募集中です。今日もパン教室があったのですが、とてもリラックスした楽しいパン作りの時間になったようです。ぜひ一度お試しを!
詳しくは、食のアトリエ・スパロウwebをごらんください。教室の日程や内容が出てます。
http://atelier-sparrow.com/


2016-10-25 | Posted in blog, column コラム, products プロダクツ, works 作品集Comments Closed 

 

スティグ・リンドベリ展を観に行く

写真は西武百貨店のために1959年に作られた包装紙のデザインです。日曜日に池袋の西武ギャラリーに「スティグ・リンドベリ展」を観に行きました。最近あまりこういった展示をチェックできていなくて、ある方のインスタグラムの投稿で知ったのですが、たくさんの素晴らしい作品が観られて、なんとも創作意欲が湧きました。ぼくは建築出身というのもあり、家具や建築の感じも含めて北欧デザインが好きです。

リンドベリの作品は、よく見かける葉っぱモチーフのコーヒーカップやポット、以前プチグラから出ていたジラードなどが掲載された小さなモダンデザインの本、何冊か持っている1950-60年代のDECORATIVE ARTというインテリア年鑑本などで部分的に本では見ていましたが、包装紙の原画なども含めた実物をまとめて観られる機会がなかったのでとても楽しかったです。図録がなかったのが残念でしたが。リンドベリの仕事はクラフトからグラフィック、テキスタイル、プロダクトまで本当に幅広くて驚きます。ミッドセンチュリーのデザイナーや作家は、日本人も含めてこういう「なんでもやる」という偉大な人が多かったですね。

モチーフの表現はどれも人間的なあたたかさを持っていて、かなり個性的なものもあるのですが、どれも美しく、ユーモアがあり観ていてとても楽しい気分になります。当時はとても新しい試みだったのだと想像しますが、暮らしを豊かにするためのデザインという視点が普遍的で素敵です。それを楽しんでデザインしている感じが、またとてもいいなあと。久しぶりに感性を大きく刺激された展示でした。ショップに寄って、復刻されたという包装紙の図案(最初に載せた写真)を使った紙袋をもらって、使わずにそのまま大事に持って帰りました。



2016-10-24 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

作品「素敵な予感」

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ぼくたちがこの家に越してきて3ヶ月が経った。あまりに毎日慌ただしくて、やることが追いつかないけれど、少しずつこの家が自分たちを迎え入れてくれて感覚的に馴染んでいく。自分たちは「いずれこんな毎日を暮らしていきたい」というある理想に近づくため、大好きだった場所を離れてこのアトリエをつくり、今そのスタート地点に立ったばかりだ。

そんななか、ふと手を動かしてできた最初の作品。落ち着いた青緑色にモノトーンを合わせた。余計な色はいらない。空間を引き締めるのと同時に「あたたかい色」と捉えて、大事に黒を使った。昼間の明るい光の中、ざっくりとしたラインになるようにバランスを取りながら、はさみで丁寧に時間を切り取っていくと動物が生まれた。この空気が次の方向性へと確かに導いてくれるような気がする。この作品は何日か前にアトリエを訪ねてくださった方に気に入っていただき旅立った。
(2016年10月)


 

アトリエ入口のフラッグ

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ぼくたちのアトリエは、いつもお店をオープンしているわけではないので、「今日はやってるよ」という目印が欲しいと思い、入口に付けるフラッグを作ってもらい取り付けました(もちろん、ご連絡いただければその時は開けますよ!)アトリエ・フォークの鳥のロゴを入れ、切り絵文字から加工した「OPEN」の文字のシンプルなものをデザインしました。建物の外観は、全体に落ち着いたトーンのカラーリングなので、これだけは目立つように赤色にしました。素材は「フライターグ」でバッグなどに使われているような、しっかりとしたテント素材です。


2016-10-15 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

食のアトリエ・スパロウ案内カード完成!

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妻が運営する「食のアトリエ・スパロウ」のパン教室の案内DMができました。今後各所で配っていく予定です。お店などに置いてくださる方、募集中です!

食のアトリエ・スパロウでは、天然酵母のパンを中心に、お菓子、ジャム、チーズなどのレッスンも予定しています。扱う天然酵母の種類により、「パンとチーズの会」「パンとジャムの会」のコースがあります。パンやお菓子の焼ける幸せなにおいの中でテーブルを囲んで楽しい時間をともに過ごし、作ること、食べることの楽しさを共有したいということが目的です。だから、パン作りが初めての方でももちろん大歓迎です!レッスンは私たちの拠点「アトリエ・フォーク」で行います。楽しい時間を過ごしていただければうれしいです。

レッスン後のランチには、わが家にある民芸の器を使います、だから〈民芸パン教室〉。そう、今まで数々の民芸の窯を巡って集まった器たちです。レッスン内容など、詳しくは「食のアトリエ・スパロウ」のサイトをご覧ください。現在、10月と11月のレッスン参加者を募集中です。みなさま、「食のアトリエ・スパロウ」のパン教室をどうぞよろしくお願いします。

◉食のアトリエ・スパロウ − パンとお菓子と民芸と
http://atelier-sparrow.com/

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こうしたデザインはぼくの担当ですが、DM制作はなかなか楽しいものでした。中野へ引っ越してから片付けも終わらない暑い夏の日。二人で1階のアトリエのテーブルにパンやチーズと器を並べて上から水平に撮影。妻が思いついた〈民芸パン教室〉というキーワードから、こういう写真が良いのではないかとあれこれ相談して撮影した写真を使ってDMをデザインしました。パン教室のDMってどういうのか?ということよりも、自分たちがこうありたいと思うことを素直に表したいと思いました。なかなか楽しくあたたかい感じに仕上がったように思います。


2016-10-12 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

秋の日曜日

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昨日の土曜日は、久しぶりに渋谷のハオス&テラスへ。ハオスはもともと神戸のお店で、6年前に渋谷にも出店されました。もう6周年なんて早いなとびっくりします。「ハオス楽市」というイベントが昨日から開催されていて、CAFE Ryusenkeiトトスクキッチンも出店されていたので遊びに行きました。久しぶりにお会いできて楽しく、コーヒーとパンやクッキーやスープ、とても美味しかったです。

ハオス&テラスは、ぼくがいつも個展をさせていただいている会場で、オーナーの金子さんと本当に久しぶりにゆっくりお話できて楽しくとても貴重な時間でした。ぼくたちがアトリエを開くことを考え始めた頃、いやそれよりももっともっと前から、金子さんにはいつも相談させていただいて、時には厳しいことも言ってくれる、ぼくたちにとって兄のような存在です。次回のハオス&テラスでさせていただく来年のぼくの個展の日程も、大体ぼんやりとは決まった感じです。これから、大事な仕事やイベントを挟みながらも、それに向かっていくことになりそうです。

最近は食のアトリエ・スパロウのパン教室のDMハガキをデザインしたり(完成しました。次回載せます)、新作ジャムのラベルをデザインしたり、やっと「荷物置き場」からだんだん部屋らしくなってきた3階を片付けたり、今度は1階の教室スペースに置くための下駄箱の設計図を書いてみたり…いろいろしています。毎日ものすごく早く過ぎていって時間が足りない。CAFE Ryusenkeiの合羅さんにそう話したら「多分これからずーっとそうだと思うよ!」の一言、笑ってしまいました。さて今日もこんな顔してがんばります。


2016-10-09 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

物件が決まってから1年

写真は今の家の2階の仕事場のスペース。リノベーションが始まり、内装を解体した後の時の様子です。今は完成して全く違う姿になり、この部屋で毎日仕事をしています。

早いもので、アトリエを探して物件が決まってから、ちょうど1年が経ちました。そもそも、ぼくたちはとても限られた予算で、都内で物件を探していたため、探し始めて「これはそう簡単には見つからないな」ということが自分たちにもすぐに分かりました。とはいえ、実際に出ている物件がどんな感じかということも探していく上で知っておく必要があったので、物件はその都度気になれば見に行き、その度にガッカリ!のくり返し。

そんな風に日々アトリエのための物件を探していたところ、ある日ウェブサイトにこの中野の物件が新着で出ているのを見つけました。もともと大好きだった世田谷エリアもいいなあと思っていたし、中野は今まであまり候補にも入れてなかった場所でしたが、金額もぼくたちが希望した範囲内だし、都心へのアクセスも近くてとても便利なエリアです。確か、どこか他の物件を見た帰りに、行ってみようかということになり見に行ったのでした。

案内してもらって見に来ると、割と若い世代の家族が何人も見に来ていました。金額や図面から分かっていましたが、家はとても狭くて(よく言えばコンパクト?)余分なスペースは一切無しという印象。その一方で、この予算でこんなに都心の物件は、これを逃したらもうしばらく出てこないかも知れないということが頭にありました。その辺りは妻も同じ考えだったようで。

そうなると、ここで本当にアトリエができるか?その見方に変わりました。1階をオープンにすることになるので、とにかく1階のアトリエスペースが収まるか?入口の位置を変えて、階段の上り方を変えて、トイレの入口を変えて、ここに一面の棚を作って。厨房はこの向きに変えて、教室のダイニングテーブルはここにレイアウト。下見の15分ほどの間に、そのあたりの大体の収まりをすべて考え「すべてギリギリだけど、なんとかなるかも知れない」と判断しました。そうとなれば、申し込み。競争率激しかったですが、いろいろな幸運が重なり、この家はぼくたちの場所に決まったのでした。ある意味奇跡かも知れません。

以前自分が建築をやってたことが、本当に役に立ちました。あの下見中にあの判断ができなかったら、アトリエの準備もこうして進められなかったかも知れません。もう過ぎ去った過去の仕事や、自分が学んだことは、たとえ今は全く関係ないように思うことでも、きっと人生のどこかで役立つんだろうなとこの時に実感しました。


2016-10-06 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

アトリエ・フォークのシンボル・ロゴ

中野にあるぼくたちの拠点は、Atelier FOLK(アトリエ・フォーク)といいます。これはそのシンボルロゴ。入口のスチール・ドアにサインが欲しかったので、リノベーションの工事期間の一番最後に考え、絵を描きデザインしました。入口の看板の役目もするので、グレーの入口ドアのサイン(下写真)には、二人の活動内容である「アート&フード」という言葉を太陽の中入れて組み合わせました(偶然にもアトリエ・フォークと頭文字がA&Fで一致)。印刷物などでは通常は鳥の部分だけを使います(上写真)。文字だけで使う場合もあるかも知れません。具体的に実在する種類の鳥ではなく、どこか人のような愛嬌ある姿をした架空の鳥をイメージして描きました。あまりすばしっこくなく、すぐ捕まえられそうな鳥という感じがしますね。

自分たちが民芸(folk craft・folk art)が好きだということはもちろん、folkには「人々」という意味があります。peopleというよりは、ぼくたちの空気感に共感してくださった仲間たちというニュアンスかと思っています。ぼくたち二人の活動の拠点であるアトリエ・フォークが、切り絵やイラストやデザイン、パンやお菓子などの活動により人々が集い楽しめる場になればいいなと思っています。


 

新しい名刺

最近自分のサイトにブログを書くことが、ちょっとした息抜きになっています。ぼくは小中学生の頃に書かされた作文が大嫌いでした。それなのにこんなに文章を書いてるというのが不思議です。

ところで、今までも同じ色合いで別な絵の名刺を作っていたのですが、世田谷から中野に引っ越してから気分一新、作り直しました。ちょうど少し前に、大阪のお店dieci(ディエチ)さんとの共同制作のコースターのために12種類描いたイラストがあったので、その中から別々な2つのモチーフを組み合わせて使うことにしました。鳥と太陽(または月)です。太陽なのか月なのかの判断は受け取っていただいた方の気分にお任せです。

名刺に絵を入れると、だいたいお渡しした方が「へえー」と見てくださるのと、自分のことを覚えてもらえるような気がするから、なかなか良いことかなと思っています。そう、印象づけることを目的にしているという点では、ショップカードを作るような感覚です。

デザインしたdieciさんのコースターについては、ほどなく出来上がって発売されると思いますので、またお知らせしたいと思います(少し前のインスタグラムで「ストッキスト」にdieciさんに出品された時の写真を上げています)。

色合いはCMYKカラーのブルーよりも少し落ち着いた青と、マゼンタを少し混ぜた黄色。重なる部分は乗算されてグリーンになります。パソコンのデザインですが、このイラストはもともと手で紙に描いたカタチを使っています。「これはパソコンで描いたな」という絵は、大体見たらすぐにわかります。ぼくはそういう絵の質感が(自分は)好きではないので、こうしたイラストを作るとき、必ず紙に鉛筆やペンでフリーハンドで描きます。それだけで実際にあたたかな絵ができます。ぼくは、こういうデザインとイラストの中間のようなテイストが得意ですが、やはり絵には人間的なあたたかい温度感を残したいと思っています。

今日は本棚をまた1つ作りました。これまた「ゴマ付き」です。一体いくつ本棚を作ったのか?あと小さいのを2つ作ると、おめでとうございます!引っ越しの段ボールが全部開封されたことになります。これについてはやっとゴールが見えてきていますが、その他のことが本当に早く取り掛かりたいことばかり。ああ、明日も明後日も頑張ります。毎日時間が足りないと妻と二人で毎日のように話しています。この状態は一体なんだんだろうね?と。そして今日も夜が来た。


2016-10-02 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

集中力のこと

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秋の空気。最近は依頼のあった切り絵作品を作ったり、もうすでに3個作ったのですが、またまた本棚を「ゴマ」付きにして作ったり、アトリエオープンの準備をしたり。なんだか目の前にやることが多くて、その先の「やらねばいけないこと」にたどり着けずにいます。

昨日は朝からある作品を作ったのですが、前の晩にぐっすり眠れてスッキリ目覚めた朝だったせいか、とても冴えていました。そんな時はあれこれ悩むことがなく、もう自然に手が作る感じになってきて作品ができます。そう、「考えている」という感じでもなく「こうすればいいんだよね」と導かれて決まるような、なんとも説明できない不思議な感覚です。大体そういう時はあっという間に出来上がって、そして気に入ったのができます。昨日できた作品は気に入っています。シンプルなフォルム、シンプルな自分の考え方、柔らかくも心地良くキリッとした色の対比。

逆に、あれこれ悩んで何度もやり直したときは、結局気に入らずに発表しない作品になることが多いです。この調子の良し悪しは一体なんだろうと何年か前から思っていて、結局「うまく集中できている」ということなのかなと感じています。ぼくはスポーツ選手ではないけれど、良い状態で1、2時間集中できた時は、良い作品ができている気がするから。その状態を作るために、やはり夜はきちんと寝ないとダメだなと何年か前に気付きました。

10月になりました。いよいよアトリエオープンやいろいろが迫ってきます。もう年末に近づくのかと思うとその早さにびっくりですが、秋は自分が生まれたせいか一番好きな季節。赤や黄色の落ち葉がある季節はなんだか良い作品ができる気がするのです。ひとつずつ、大事に向き合って進んでいきます。


2016-10-01 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

自由が丘カタカナ「デザート展」出品!

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10月1日(土)から開催される自由が丘「カタカナ」さんの6周年記念イベント、
「デザート展」にお誘いいただき出品します。
「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」がキャッチコピーの楽しい雑貨のお店。
秋は確かにデザートが美味しい季節のイメージがありますね。

ぼくたちは、今回二人で出品。
ぼくのポストカード、(切り絵原画付)マッチ箱、ペーパーコースター、
そして、食のアトリエ・スパロウ製のフルーツジャムも出品。

ジャムは「桃とキルシュ(洋酒)」「洋梨と白胡椒」の2種類。
ジャムのラベルはぼくがデザインしました。
マッチの表はフルーツ、裏側は鳥になっています。
コースターはこの2種が1枚ずつ入った2枚セット。
ポストカードは、今までのものから
フルーツやデザートモチーフのものを4種選びました。

期間中、いろいろな関連マルシェも開催されるようです。
お近くの方はぜひ自由が丘カタカナへお出かけください。
内容の詳細はこちらを。
http://katakana-net.com/2016/09/dessert.html


オープン6周年記念イベント「デザート展」

日時:10月1日(土)~14日(金)11:00~20:00
場所:katakana自由が丘店
*マルシェ終了時間はそれぞれ異なります。
〒158-0083東京都世田谷区奥沢5-20-21
Tel 03-5731-0919

出品作家
秋山昌史・おいしいせかい・ささきめぐみ・佐々木恵・3人工房・
田路恭子・童話の小路・ハイジ・845・福家聡子・秘密の苺MICOE・
BU BU SETTETE・YUYA&食のアトリエスパロウ 他 (敬称略)


2016-09-29 | Posted in blog, information お知らせComments Closed 

 

夢の中でつくる感覚

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今日は夏のように暑い日でした。切り絵の原画制作をしました。久しぶりに額に入れるサイズの作品なので、感覚を取り戻すのに時間がかかりました。「ああこの感じだ」と手が感覚を思い出す頃には、作業もだいたい終わり。

イラストのオブジェクトそのものの形をデザインに使う時は、手描きから起こした線画をデータにしてから画面上で色を付けて使いますが、やはり、紙そのものの質感が生きる切り絵は違った楽しさがあります。切り絵には色紙を使い、形と色を組み合わせながら絵にしていきます。作っている途中に、違った色を置くことで絵全体の空気がガラッと変わる瞬間がまた楽しくもあります。ぼくにとっては、切り絵はいわゆる「コラージュ」ではなく、もっと「絵を描く」という感覚に近いけれど、でもまた少しニュアンスが違うようにも思います。軽やかな作業と直感的にその都度決めていくスピード感も心地良く楽しいです。

昨日、夕飯の時に妻と話していて「切り絵とDMとかパッケージのデザインではどっちが好き?」と聞かれました。あまり自分でも考えたことはなかったけれど、それぞれに違った良さ、そして制作の喜びの瞬間があるなあと思いました。どちらも感覚的には変わらない部分も多いけれど、確かに作業と判断の過程が違うような。やはり「切り取る」という作業はぼくにとって特別で、とても大事な瞬間なのかもしれないと切り絵をしていると感じます。

今まで色々な切り絵作品を作ってきましたが、後から作品を見ると不思議なもので「ああ、自分はこういうの作ってたんだ?」と人ごとのように思えて、制作の時のことをはっきり覚えていないことも多いのです。どうしてそういう作品になったのかぼんやりしか覚えていないことも。以前も妻には話したけれど、切り絵をするときは不思議と「夢の中で作っている感覚」になることが多いのです。そう、現実的にウンウン唸ってできるというよりは、なんか知らないうちに手が勝手に作っていて、まるで夢の中で作ってきたような感覚。絵を描くときにはその感覚は味わえないので、ぼくにとってはそれも切り絵の面白さなのだとも思います。今日もたくさんの色紙の破片が机の上に散らばっていて、バッサリ全部捨てていいのかどうかよくわかりません。


2016-09-27 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

建築から絵へ

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自分のことを最近知ってくださった方も多いと思うので、今日は少し自分のことを書きます。プロフィールにも書いたのですが、初めて会った人に「建築出身」だという経歴を話すと、大体「へー!」と言われます。

そもそも高校生の頃、住宅などの設計をしたいと思い(高校生なのでイメージだけだと思う)、高校2年の頃には、大学は建築科へ行こうとすでに決めていました。大学に行ってまで中学・高校の延長のような勉強をするのは、もういい(腹いっぱい)と思っていたし、将来やっていきたい仕事についても、自分にはサラリーマンの営業は向かないから、自分の考えで何か「形をつくる」ということをやりたいと最初から思っていました。

結局、美術大学の建築科へ行ったのですが、最初から美術系を考えていたのではなく、もともとぼくは理系。日本では、建築科は理系の工学部にあることが多いです。もともと自分は意匠設計(=いわゆる建築の設計・デザイン)がやりたかったので、美術大学の建築も一つだけ受けてみようと思って受けた学校に決まったのでした。美大の試験が一番最後だったのですが、デッサンの試験があったり、明らかに来ている人たちの雰囲気が工学部と全く違いました(受験なのに、なんだか楽しそうだとわかる感じ)。最後に美大を受けたら「ああここに来たいな」と明らかに思ってしまったので、決まった時はうれしかったです。

そうして入った美術学校。結構な時間をかけてやる絵画の授業もあったり、自分の「足」を掘ってみるという彫刻の授業があったり、今思えばなかなか面白かったなあと。でも、ぼくはもともと美大受験のための「デッサン」など訓練を受けずに入ってしまった(普通は美術予備校に通う)ので、「訓練を受けていない」ということが、学生時代は結構コンプレックスもあり、絵を描くことは好きではありませんでした。卒業する頃には建築にもそれなりに?特に住宅には興味があり、将来は住宅の建築設計をしたいと思っていました。

その後、建築の仕事も4年ほどした後、色々と他の仕事もした後、今は切り絵をしたり、イラストを描いたり、デザインしたりしています。建築から絵へ来てみると「なんて自由なんだろう」と思いました。絵には寸法的な制約もない。たとえ嘘や空想の絵でも、美しければそれでいい(もちろん全部そうではないけど)。自分が苦手だと思っていた絵を描いたり考えたりしながら日々を過ごしているというのも、なんとも不思議だなあと感じます。よく聞かれるのですが、建築に戻りたいなあというのは、実はまったくありません。なぜなら、これから絵をやっていくことは、なぜだか「それしかない」と自分自身が思っているから。もう仕方ないのです。


2016-09-25 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

切り絵とデザインと民芸と

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トップページにもあるのですが、このサイトを作るときに書いたキャッチコピーは「切り絵とデザインと民芸と」。そもそも、ぼくは今後どういう活動をメインにするのが良いかということも、アトリエを開くことを決めてからも考えている日々です。

ぼくは「民芸」の世界が大好きですが、その「好き」というのは、そもそも柳宗悦の思想がどうという難しい話というよりも、そのモノ自体が持っている空気感に、自分の感性が反応して良いなあ!と感動したという、ほとんど「直感」とも言えるものだと思っています。民芸品と言われるものには素朴さと素直さがあって、結果として自分が好きなものが多いけれど、工業製品にも好きなものがたくさんあるだろうし、自分としては自由に軽やかに、いろいろ取り入れてモノを観ていきたいと思っています。

何年か前から、自分が楽しいなと感じる海外も含めた「世界の民芸」の空気感をもらって作品をつくる(それをモチーフにするとかではなく、空気感をもらう感じ)ということを制作の中で割とやっています。そもそも、自分たちの日々の暮らしの中に民芸品がたくさんあり、それが自分自身の作品制作に結びついているので、考えてみればそれはとても自然なことかも知れません。これが、ぼくが目指したい「普段着のアート」にもなるんだろうなとも思っています。

写真は、この夏に行ったアメリカのサンタフェにある「フォークアートミュージアム」のアレキサンダー・ジラードの蒐集物の部屋に展示されていたテキスタイル。なんとも楽しい。感動させられるものを観ることは、やはり直接的に自分の創作のパワーになるなあと改めて思います。アメリカの旅については、改めて書いていきたいと思っていますが、いつになるか・・・

ちなみに、先にあったキャッチコピーは、妻スパロウの「パンとお菓子と民芸と」でした。楽しくて良い響きだなと思います。


2016-09-23 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

10羽の架空の鳥

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お誘いがあり10月に参加するイベントへ出品のため、最近少しグッズ制作をしていました。改めて告知します。制作が久しぶりで懐かしいぐらいですが、10個だけ切り絵のマッチ箱を作りました。ほかにもペーパーコースターも久しぶりに手づくりしています。

実はこの鳥はB面で、オモテ面は別なフルーツモチーフです。ペーパーバックを切り抜いて生まれたこの鳥が自分としては気に入っています。2色に限った色使いは自動的に要素が削ぎ落とされて、心地良いリズムと空気感が出るからぼくは好きです。1枚ずつ切ると、少しずつカタチが変わってきます。1枚ずつ描くと、少しずつ顔も違ってきます。こうして10羽の鳥が生まれました。またこういう切り絵の作品を作りたくなりました。

絵に出てくる鳥について、よく「何の鳥ですか?」と聞かれるのですが、ぼくはそもそもハトとかツバメとか、「具体的に実在するあの鳥にしよう」と考えることのほうが少ないです。描いているうちに自分の中から生まれるから、これは「架空の鳥」と呼ぶことにします。


2016-09-21 | Posted in blog, products プロダクツ, works 作品集Comments Closed 

 

切り絵をする感覚

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以前のように日常のブログも書いていきたいと思っています。

最近はアトリエオープンに向けて、日々準備しています。作る作業やデザインや、それにまつわるいろいろな雑用があって、なかなか思うようにサクサクは進まないけれど、7月に中野に引っ越してからは、ああ、ここで仕事しているんだなあと実感しながら、少し新鮮な気分で机に向かっている毎日です。写真は、仕事場にある世界の民芸品を飾っている棚で、板とL型アングルで作りました。

アトリエの準備は本当にいろいろなことにわたっているので、単純に片付け(引っ越しの残がいとか・・)日曜大工をして棚を作って部屋を整えたりするだけではなく、ショップカードをデザインしたり、自分たちの名刺をあたらしく考えたり、このサイトを含めたウェブを準備したり。本当に毎日毎日が、あっという間に過ぎていきます。もう一人自分がいたらなあ。時間が限られているし寝ないと次の日に影響するから、集中して、いま最優先するべきことを片付け、時間がきたらスパッと諦めて寝る。何年か前からそんな考え方で仕事しています。

最近はデザインの作業が多く、そういえば、あまり切り絵をしてないなと気づきます。そう、紙をあまり切ってない。切り絵を使ったデザインもあるけれど、カタチ自体を組み合わせて作るようなイラストやデザインは、切って作らずに、書いた線からマックで加工して作ることが多いのです。でも、今日は久しぶりにちょっと依頼があったマッチ箱のために切り絵をしてみると、なんだか新鮮な感覚。ああ「のってきた」と思ったら作業は終わったのでした。

紙を切り取って生まれた「できてしまったそのカタチ」の愛らしさ。それは「時間を切り取っている」ようなものだと思いながら、ぼくはいつも切り絵をしている。描くのと切るのはなんだか感覚的に違うように思う。その時、その瞬間の空気を捉えた絵なんじゃないかと。それが楽しいところです。


2016-09-19 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

雑誌 nid vol.47「わたし好みの民芸探し」掲載

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今までに何度も取材していただいたおなじみの雑誌nid(ニド、musashi books)。
特集は「わたし好みの民芸探し」。nidは毎回特集の内容が変わる生活情報誌ですが、民芸特集は年に何回か組まれていて、中でも人気が高いそうです。確かに、ここまで深い(表面的なファッションだけではない)民芸特集をする雑誌は他にはあまり見かけないなと思います。

今回、9月20日発売号(vol.47)に、わが家のアトリエ・オープンに向け、「アトリエ・フォークを訪ねました」と題した2ページ分の記事を掲載いただきました。編集部の方々にはいつも感謝です。普通に顔も出ていますね…楽しい取材だったので、ぼくたちは二人ともかなりの笑顔で。作品展示やパン教室を開いたりする1階のオープンスペースを中心にご紹介いただきました。

いろいろな方々が載っていました。一度伺いたい飛騨高山のお店「やわい屋」さん、大変お世話になっている「ふくら舎」の伊藤さんや、インスタグラムやfbで交流している方も載っていたりして楽しい。民芸について、これだけ深く特集される雑誌はなかなかなく、いろいろ盛りだくさんの内容ですのでぜひご覧ください。横に置いた器は鳥取の因州中井窯のもの。わが家の民芸好きは、鳥取の旅から始まりました。


2016-09-18 | Posted in blog, information お知らせ, media メディア掲載Comments Closed 

 

各デザインのオーダー方法について

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一般の方々向けにデザイン制作の流れを掲載しておりますので、ご参考になさってください。

*ここで言うオーダーとは、デザインに絡むお仕事としてのオーダーです。
原画作品のオーダーとは別となります。
(ちなみに、原画作品のオーダーは、現在、1点の作品を挙げていただき「この作品とほぼ同じ絵」という場合のみ、オーダーをお受けしております。色の変更程度は可能で構図はほぼ同じとなります。制作にお時間をいただきますので、数ヶ月間の余裕を持ってご相談ください。よろしくお願いいたします)

写真は、CDのカヴァーアート制作例です(アートディレクション:アーガイルデザイン)。
作品の実例は、works をご覧ください。

DMやショップカードなどの制作ではデータ納品が基本になり、
デザインをご依頼頂いてから制作まで、次のような感じで制作を進行します。
なるべく時間に余裕を持って(数ヶ月前には)ご連絡をお願いいたします。

*内容によってはオーダーをお受けできない場合もございます。ご了承ください。


1 まずはメールにてご連絡ください

● メール info@chokkin-kirie.com または、contact からご連絡ください。
● ご依頼にあたっての目的や、どんなものが作りたいか、
また、今回の制作にあたってのコンセプトなどをお知らせください。
● YUYAの作品でこの作品を気に入っていてこの感じが良い、
などがあればお知らせください。
● サイズのご希望(例:ハガキサイズ、名刺サイズ、A4サイズ など)
● モチーフ・使用素材・色合いなどのご希望
● 納期のご希望
● 印刷発注について(ご自分で印刷入稿するか など)
● その他、ご希望があればお書きください。


2 こちらから折り返しお返事します

● サイズと内容に応じた制作金額をお伝えいたします。
(あらかじご予算が限られているような場合は、1の段階で金額等お知らせください。)
● その他、作風や技術的な内容についてご相談いたします。


3 さらにお返事をいただいたら制作に取りかかります

● 組み込む文字原稿(告知文字素材・アクセス情報・地図データなど)をお送りください。
● アイデア出しやスケッチ等もあるため、少しお時間いただきます。


4 ラフ段階でご確認いただきます

● メール画像添付にてスケッチやラフデザインの状況をお伝えします。
● この時点で方向性を決めます。何かご希望がありましたらお知らせください。


5 お返事いただき、方向性が決まったらデザインを進めます

● 1案に絞って制作します。多少お時間いただきます。


6 概ねデザインが進んだら再度ご確認いただきます

● レイアウト、色味、文字などをご確認ください。
● ご希望を踏まえてこの後レイアウトやバランスなど調整します。


7 最終確認をしていただきます

● 印刷入稿前の最終確認としてご連絡します。
● この後、印刷入稿用の最終データを作成します。


8 印刷入稿用データを納品します

● このデータを使って入稿していただきます。
(こちらで対応する場合は手数料をいただきます、別途ご相談ください。)
● ご相談のうえ、制作した作品を当サイトに掲載させていただく場合があります。


ご参考までに今までにデザインしたものをご紹介します。

プリント
大阪ミズタマ舎ショップカード(ハガキサイズ)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
徳島・東雲 コーヒーパッケージ(ラベルシール)

order_03
神戸・フクギドウショップカード(ハガキサイズ)

minoru_DM
器作家・鈴木稔氏の個展DM(ハガキサイズ)

yonaga_spoon
鳥取・夜長茶廊のシンボルマーク(下部の英字は既存)


2016-09-14 | Posted in blog, order 作品のオーダー方法についてComments Closed 

 

神戸・フクギドウ ショップカードデザイン

プリント

民藝の器を中心に扱う神戸の六甲にあるお店「フクギドウ」。以前から気になっており行きたいお店でしたが、2015年の夏に神戸へ行ったとき、初めておじゃますることができました。お店を経営されてる女性の表(おもて)さんとは、以前よりインスタグラムなどで交流してましたが、初めて実際にお会いできました。そのフクギドウさんから、その場でショップカードのデザインの依頼があり、制作させていだきました。お会いするなりお願いしたいと思っていたと言っていただきうれしかったです。

お店を拝見したとき、明るくモダンにフクギドウ流に民芸を見せたいというコンセプトを感じたので、その空気感をうまく絵で表すことができればと思いながら進めました。明るい、淡いトーンで光の感じを出し、明るいグレーをバックに、白抜きで器を表し、そこに幾何学模様を入れてリズムを出しました。ひとつはポストカードサイズ(写真上)、もうひとつは名刺サイズ(写真下)の2種類のショップカードです。縦横の比率が多少違うのでレイアウトも異なりますが、楽しい兄弟のようなデザインのカードになりました。商品を買った方に同封されたり、メッセージを書かれたりもするそうです。表さんからのリクエストにより、お店の名前の由来にもなっている沖縄に多くあるという植物「フクギ」の木も入れました。機会がありましたら、ぜひご覧いただけたらうれしいです。
(2015年10月)

プリント

ふたつは兄弟のようなデザイン


 

鳥取「トリベル」表紙の絵

torivel_illustration

我が家が民藝の器について取材を受けた雑誌 nid(ニド)の2013年11月20日号「民芸はあたらしい」の付録としても付いた「トリベル=鳥取民工芸トラベルブック」の表紙に使われた作品。編集部からは家の取材、デザイン会社からはイラストの依頼。偶然にも別々に依頼があったのですが、同じ号に家の取材とイラスト仕事がダブルで載ったのでした。ぼくが民藝が好きでいろいろな窯を訪ねている事や、切り絵をやっていることからこのお話をいただきました。鳥取を旅した時のことを思い出しながら制作しました。

・「トリベル」のタイトル切り文字
・「鳥取」から、鳥
・「因州中井窯」の三色掛け分けの皿を顔に
・「大山」(だいせん)と雲(大山は雲が多く、なかなか姿が見えないのが印象的だった)
・民藝の水差し(ピッチャー)
・「白バラ牛乳」から白バラ
・シンプルな形からできた三角形模様

二羽の鳥が、鳥取のモチーフでできた人に向かってるような感じに仕上げました。
雲の中にサブタイトルをいれてください、と依頼して完成形となったわけです。

その後、鳥取県としてもこの冊子だけを単体で印刷されて多数配られました。訪ねてまわった因州中井窯さん、山根窯さん、石亀さんの夜長茶廊などなど、とてもうれしい鳥取の民藝スポットが載った必見の冊子でした。
(2013年11月)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


 

鳥取・夜長茶廊のシンボルマーク

yonaga_spoon
鳥取の倉吉にあるお店「夜長茶廊」の店主・石亀さん夫妻からお話をいただき、お店のシンボルマークをデザインしました。お店のキャッチコピーは「コーヒーと音楽とインドカレー」という素敵な響きを持った言葉です。まず条件やご希望を聞き、もともと使っていたというyonaga sarouのフォントはそのまま使いたいとのことだったので、それに組み合わせる形でのシンボルマークを考えました。最終的に選んでいただいたのが、このスプーンをモチーフにしたマーク。これは自分でも一番気に入っていた案です。スプーンを人々に見立てて並べ、頭の上にはお店の特徴を表すモチーフを載せました。

1 コーヒー=コーヒーカップの帽子をかぶった人。
2 音楽=ト音記号を倒したヘアスタイルの人。
3 インドカレー=ターバンをかぶった人。
4 鳥取の象徴としての鳥。

あたたかいけれど、同時にスマートで軽やかなかわいらしさを持ったマークを目指してつくりました。それは、そのまま石亀さん夫妻の人柄と印象かもしれません。
(2013年2月)

◎夜長茶廊 http://yonagasarou.com/


 

大阪・ミズタマ舎ショップカード

大阪の器店「ミズタマ舎」の新しいショップカードをデザインしました。
大きかったり、小さかったり、とんがっていたり、しずく型だったり。さまざまな水玉の器の中で楽しそうにいる鳥。店主の平山さんの親しみやすく優しいキャラクターもあって、訪れる人々はミズタマ舎にどこか安心感のある居心地の良さを感じているのではないかと思います。そんな穏やかな楽しいイメージを素直に絵にしました。オッと思って手にとってもらえますようにと願って。
このショップカードを作った後、ミズタマ舎で個展をしていただけることになりました。個展には自分は行けなかったのですが、とても好評だったようで、店主の平山さんには本当にお世話になりました。心から感謝しております。
(2016年3月)

 


 

齊藤十郎さん・東雲での個展DM

sinonome_juro

徳島で民藝や良質なプロダクツを扱うお店「東雲」で齊藤十郎さんの個展が2015年12月にありました。そのときの個展DMハガキのデザインを担当させていただきました。

十郎さんとは、東京のイベントや個展でもよくお会いしていて、我が家が大好きな器の作り手さんの一人です。今回、東雲の東尾さんを通じてお手伝いができて本当にうれしいです。自分が民藝好きだということから、こうした制作をさせていただけるのは本当にありがたいこと。十郎さんのうつわのフォルムはとても美しく、民藝に限らずプロダクツなどもきっといろいろ見られてるかたなんだろうなあと思っていたところ、東雲さんの説明文の中に十郎さんは「イームズからの影響も受けている」との一文があり共感。

このDMは通常のハガキサイズの倍くらい(A5サイズ程度)あります。切り絵でやることになっていたので、細かく繊細なというよりは、大らかにのびのびとした絵にしたいと思いました。東尾さんからの写真提供のほか、自分が持っていた実物の器も見ながら構成しました。十郎さんの器は、フォルムが何より美しいと実感。また、お皿に描かれたスリップウェアのウネウネ文様を見ながら、それをアレンジしてデザインとして使い、全体をその文様でまとめました。秋から冬の感じを表すために、落ち葉を配し、juro potteryという描き文字を入れました。和でも洋でもあるような、十郎さんの器が持っている大らかな奥深さを少しでも表せたら、と思いながら制作しました。
(2015年11月)

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徳島・東雲 コーヒーパッケージラベル

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徳島で民藝や素敵なプロダクツを扱うお店「東雲」。2年ほど前に香川・徳島を旅行して、店主の東尾さんにお会いすることができました。東雲で販売されているオジリナルのコーヒー豆、その名も「東雲ブレンド」のパッケージラベルをデザインさせていただきました。自分の良さをうまく出せたと思えるとても楽しい仕事でした。

バリエーションも含めるともう何パターンかありましたが、最終的にシンプルで明快に仕上がったので、自分としても良かったなあと思っています。コーヒー豆のカタチを使い、徳島の海と太陽、コーヒー豆の雨、鳥の図案を描きました。東雲のお店のコンセプトと空気感から、近くにある日々の普遍的なモチーフを使いたいと考えました。

ぼくは絵を描き、そのままデザインもするので、イラストレーションとデザインの境目があいまいで自分でもよく分かりませんが、絵を描くように文字も描き、楽しい制作でした。自分では、赤の太陽、コーヒー豆の雨が気に入ってるかな。太陽の顔は、コーヒー豆を分解した部品からできている土着的なイメージ。中身の豆は、トクシマコーヒーワークスさんに依頼して作られた東雲のオリジナルブレンドだそうです。在庫があるときは通販もしてくださるそうなので、ぜひ。
(2016年3月)

徳島で民藝の器や良質な生活雑貨に出会えるお店
東雲(しののめ)
〒770-0866 徳島県徳島市末広4丁目8番43号
TEL 088-612-8828
http://note.sinono.me
https://www.facebook.com/sinonomestore/

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AZU BAGELショップカード・ロゴ

プリント

ご縁があり、千葉県の鎌ヶ谷にオープンしたAZU BAGEL(アズベーグル)さんのショップカードとシンボルロゴを制作しました。今回のご希望は、「鳥を入れてほしい」「切り絵の感じ」とのことでした。素朴な風合いを残しながら、色の重なりも生かしてあたたかい風合いに仕上げました。色合いもご本人の希望から、ショップカードはこのカラーリングに。ベーグルはシンプルな形なので、ベーグルらしく見せるのはなかなか難しいです。

AZU BAGEL アズベーグル
千葉県鎌ケ谷市右京塚9-13
東部野田線「鎌ヶ谷」駅から徒歩10分
TEL 047-442-1809
オープン:水木金土の11:00-18:00
※ベーグルが無くなり次第閉店
※2016年6月17日からオープンされています
(2016年6月)

プリント

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ポストカードと一筆箋

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個展を開催するというタイミングで、ぼくはオリジナルのポストカードを数枚ずつ作ってきました。その度にどの絵を選ぼうかとあれこれ考えます。最近はようやく定まった感じですが、どの紙に印刷をするか決めることもとても大事なことです。紙によって全くモノとしての質感も違うし、発色も違ってきます。厚さもまたとても大事。

そして何より毎回難しいのは、印刷に出す前にデータ上で行う色調整。これはある程度、自分のカンと経験で覚えていくしかないのですね。もともとの原画は切り絵が多く、ポストカードにすると切り絵の凹凸感が無くなってしまいますが、手のひらに収まるサイズで作品を見たり飾ったり、人に送ったりしていただいてまた違った方が見てくれるということは、やはり楽しいなあと思います。ポストカードはこれからも増えて行くアイテムの一つになるかと思います。

写真の中に便箋が2種写っていますが、これはオリジナルの一筆箋です。プレゼントや荷物を送るとき、ちょっとひとこと添えたいときに使えるものとして、数年前から作っています。太陽、魚、鳥など元気になる絵を付けてデザインしています。


2016-09-01 | Posted in blog, products プロダクツ, works 作品集Comments Closed 

 

マッチ箱の切り絵

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2007年に初めての個展を開催したとき、ぼくはいらしてくださった方に何か持って帰ってもらいたいと思いました。あれこれ考えた結果、自分の作品が付いたマッチ箱を1つプレゼントすることに。でも、そのときは作品を画像にしてラベルに印刷したものでした。東欧チェコのマッチラベルのグラフィカルなイラストや模様を見かけて、とても印象に残っており、マッチ箱という媒体が自分の作品を貼り付けるのに合っているのではないかと思ったのです。

2014年ごろからは、この写真のように、1つ1つに切り絵をしたマッチ箱を作って個展などで販売しました。特に、手紙舎さんの「もみじ市」に出展したときは、200個のマッチ箱をこの方法で作成しましたので、準備の日々はなかなかに大変でした。白い無地のマッチ箱を購入し、直接色紙で切り絵を貼っていきます。最近はあまり作っていませんが、また機会があればやってみたいと思っています。


2016-09-01 | Posted in blog, products プロダクツ, works 作品集Comments Closed 

 

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