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作品「鳥の家族」

鳥の家族

いつか、中国の一般家庭でつくられるという切り紙「窓花」の展示を世田谷で見た。地面に穴を掘って造った家に住んでいる人々で、福を呼び込むため窓辺に飾る切り紙の風習だったかと思う。とても愛らしい鳥や動物の切り紙は幸福感にあふれていた。特にそう思わせるのは材料に赤い紙がよく使われているからかも知れないと思い、赤と白だけで鳥の家族の絵をつくることにしたが、最後に気が変わり、青の文様をひとつ加えて仕上げた。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
こんな絵もあったなあと思い出します。これは渋谷で展示し、その後神戸で展示した時に気に入ってくださった女性の元へ旅立ちました。今年は酉年なのでぴったりですね。飾って頂いているようで、とてもうれしいです。
赤と白だけ、青と白だけ、黒と白だけ・・・など2色で絵を作るのが好きです。モチーフを減らすだけではなく、色を減らすというもひとつ要素を減らすことになり、絵がよりシンプルに強いものになります。形に特化されるというか・・・そこで勝負する感じの楽しさがあるなあと思うのです。でも、この絵は最後に青を入れてますね。それによって表情豊かにもなっている気がします。


 

作品「メキシコの鳥」

メキシコの鳥

ぼくはメキシコの民芸品の動物が好きだ。とは言っても、実物はあまり持っていないので、お店で見かけたり本で眺めたりする。その顔の表情はどこか独特な愛らしさがあり、太っていても痩せていても、フォルムにどこか共通する雰囲気があり、これはメキシコかなと予想できる。何年か前、鳥取へ旅したときにおじゃました山根窯の石原さんの部屋に置かれたふっくらしたメキシコの木彫りの鳥は、とても良いフォルムだったと思い出す。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
メキシコの民芸品はとても魅力的。特にウッドカーヴィングの鳥や動物のオブジェクトがとても好きです。でもまだ持っていないので、いつか手に入れたいなあと思いつつ、名著、利根山光人さん「メキシコの民芸」や「世界の民芸」などで度々眺めたりしています。全部同じ人が作っているわけではないと思うけれど、どれも共通する同じ空気感の独特なタッチがあって、ああメキシコだなと分かる感じ。それは、なんとも素敵な愛らしさと素朴さの部分です。「うまく作る」とはまた違う次元の素晴らしさ、人間的な魅力に溢れているから素敵なのかもしれませんね。

この絵は、割と忠実に見たものを描いているという感じが自分としては珍しいように思います。柚木沙弥郎先生が、民芸品などを描いても何を描いても味わい深く魅力的なタッチが生まれるあの感じに憧れながら、日々切り絵やデザインを制作しています。この絵は渋谷で展示し、フクロウのものを集めているという音楽家の女性のもとへ旅立ちました。自分の作品を家に飾っていただけるというのは、なによりうれしいことです。


 

年賀状2017「酉年」

謹賀新年2017

新年の記事は年賀状からスタートします。今年は酉年。ニワトリではなく、大らかなフクロウを描きました。色合いは赤とモノトーンで潔く。紋様を織り込みながら切り絵をして、手描きの英字を入れてデザインをまとめました。

昨年サンタフェに行ってフォークアートミュージアムで世界の民芸品をたくさん観たこと、新しい家へ移ってから改めて自分たちと民芸品の関わりについて考え思ったこと。いろんな出来事の印象が頭の中に残っていて、どこか民芸を感じる絵にも、グラフィック、テキスタイルを感じる絵にも見えるような絵になったように思います。

今年はいろいろと作家活動としてのイベントも多そうでとても忙しくなることと思いますが、楽しく精一杯制作をして、皆さまにお見せできるといいなあと思っております。皆さまも良い一年になりますように。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

1月7日(土)はアトリエ・フォークの第2回オープンアトリエを開催します。お散歩がてらぜひ中野へいらしてください。
詳しくは、1つ前の記事をご覧ください。


◉Atelier FOLK 第2回 オープンアトリエ
2017年1月7日(土)11:00〜18:00
東京都中野区中野1-41-4 アトリエ・フォーク
TEL 03-6873-8566
JR「中野」「東中野」より徒歩10分
アクセス・地図は、アトリエ・フォークのアクセスページをご覧ください。
*近隣の道幅が非常に狭く、駐車・駐輪スペースはございませんので、あらかじめご了承ください。



2017-01-01 | Posted in blog, illustration イラストレーション, works 作品集Comments Closed 

 

Atelier FOLK 第2回オープンアトリエ開催!

今年は夏に中野のアトリエへ引っ越して、あっという間に半年が過ぎ、年末になってしまいました。環境の変化、自分たちの気持ちの変化、色々なことが目まぐるしくあり、落ち着く間もない感じですが、自分たちの場所を持てたというのはやはりうれしいことです。

この場所で作品やデザインを毎日毎日考えたり、妻はパンを教えたりジャムを作ったりしていることに感謝し、来年も二人で力を合わせてがんばっていきたいです。今までに繋がりを持てたたくさんの方から応援いただいていることを、あらためて実感できた年でもありました。今年一年お世話になり、本当にどうもありがとうございました。これからも楽しいことを生み出すために努力していきたいです。みなさま、来年もアトリエ・フォークを、どうぞよろしくお願いいたします!

新年明けたら第2回オープンアトリエ開催です。

 

新年の第1土曜日、1月7日(土)は第2回オープンアトリエを開催します。
(オープンアトリエは、今後も第1土曜日に開催していく予定です。)

パンやジャムの販売、手ぬぐいなどプロダクツ販売、原画展示もあります。
ぜひ中野へ、お散歩がてらお越しください!


◉Atelier FOLK 第2回 オープンアトリエ
2017年1月7日(土)11:00〜18:00
東京都中野区中野1-41-4 アトリエ・フォーク
TEL 03-6873-8566
JR「中野」「東中野」より徒歩10分
アクセス・地図は、アトリエ・フォークのアクセスページをご覧ください。
*近隣の道幅が非常に狭く、駐車・駐輪スペースはございませんので、あらかじめご了承ください。



今まで多くお問い合わせを頂いて再販した、
この「大きな鳥」手ぬぐいもこの日から販売!

 


冬の新作ジャム「chanoma=ちゃのま」!
温州みかんとジンジャーのとてもあとを引く美味しいジャム。ぜひお試しを!


 

今年最後のお客さま

ちょうど東京へいらしていた姫路の「ハンモックカフェ」の中村さん夫妻と、デザイナーの宮良さん夫妻がわが家に遊びに来てくれました。中村さんも宮良さんも以前から仲良くしてもらっている気心知れた友人なので、リラックスした楽しい時間。ハンモックカフェは姫路の的形という海辺にあって、ボートハウスが見えるような景色や、コンテナを改装して作られた素敵なインテリア、お店に流れる美しい音楽、そして何と言っても他では食べられない美味しい料理やお菓子(なんと表現したらいいのかわからないのですが、素材を活かした感動的な美味しいごはん)・・そのすべてが魅力的なお店です。姫路に行かれる際は、ぜひ行ってみてくださいね。

アトリエ全体を見てもらって、みんなでごはんを食べ、久しぶりにゆっくりお話でき、とても楽しい時間となりました。ぼくたちにとって、自分たちでお店や事務所を経営されているみなさんは大先輩。興味深い話も多いです。あらためて、ぼくたちも自分たちのペースで地道にがんばっていきたいなと思いました。楽しいひとときをありがとうございました!


妻スパロウ作、天然酵母パン、鶏肉の煮込み、
サラダ、チョコレートのお菓子のデザートなど

 


2016-12-30 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

作品「徳島の海」

徳島の海

香川で丹下健三の建築や猪熊弦一郎美術館を見てから徳島へ移動した。翌朝、ホテルの窓から見える広い海に小舟がいくつも出ていて、何を捕っているのだろうと話しながら朝食を食べた。民藝を扱うお店・東雲の東尾さん夫妻が案内してくれて、藍染をさせてもらったり、素敵なコーヒー店へ連れて行ってもらい、徳島ではとても楽しい時間を過ごした。朝の舟のことを東尾さんに聞いたら、多分しらすを捕っているのだろうと教えてくれた。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
この作品は、徳島へ旅行した後、その景色(というよりも海のおおらかな雰囲気)を思い出しながらつくった作品。良い具合にザックリしたカットアウト感覚が、自分でも気に入っています。この作品、神戸で展示をした時に文中にも出てくる東尾さんが気に入ってくださり、今お店に飾られている模様。本当にうれしいですね。
遠く離れているので、東尾さんとはなかなか会えないけれど、旅したときは本当に親切にしてくださって、ぼくたちもとても楽しい時間を過ごしました。キャプション文にもあるように、以前は「東雲」というお店をされていて、その内装のかっこよさ、そして品揃えにびっくりしました。最近、東雲に代わる新しいお店を始められたそうなので、東尾さんならきっとさらに素敵な空間が広がっているんだろうなあと想像しています。徳島にもまた行きたいと思っています。


 

来年の活動へ向けて、関西へ

妻の実家がある関西。今回帰省も兼ねて神戸と大阪にも寄りました。来年に向けていろいろな企画に参加できそうです。東京だけでなく、関西でも活動できるというのは、とてもうれしくありがたいことです。なかなかブログ書けなくなってきましたが、久しぶりに関西へ行けたので。

 

まずは神戸。写真はデフカンパニーの事務所ビルです。1階はギャラリーになっています。ハオス、ダンタン、トーロなどの人気店を経営する会社で、渋谷には個展をさせて頂いているハオス&テラスがあり、ぼくもとてもお世話になっています。オーナーの金子さんに会えて、来年のこともいろいろと決まってきました。春に渋谷(ハオス&テラス)で開催予定となった個展や秋のイベント出店のお話までいただき、本当にありがたいことです。金子さんに美味しいお寿司をごちそうしていただき、いろいろなお話もできてなんとも楽しい時間でした。まずは、春の個展へ向け、がんばります。

 

大阪の万博公園近くにあるお店、ミズタマ舎へ。写真は店主の平山さんと。
平山さんにはとてもお世話になっています。今年はミニ個展をしていただきました。そもそも神戸の個展が終わったあとだったので、多くはなかった作品。しかし、平山さんの力もあり、そのうちのほとんどの作品がお客様のもとへ旅立っていきました。また、ショップカードをデザインさせていただいたり(後ろの額入りの絵が原画です)、手ぬぐいやグッズ類を扱っていただいたり。いつもありがとうございます。ミズタマ舎さんとも、今後もちょっと今までと違う作品販売など考えたいと相談しています。久しぶりにお話できて楽しい時間でした!

 

そして、同じく大阪のdieci(ディエチ)さんへ伺いました。
先日ぼくがデザインさせていただいたペーパーコースターも販売されていてうれしいです。ディエチさんには、民芸から北欧のプロダクトやヴィンテージのものまで、本当に幅広い視点で選ばれた良いモノたちが置かれていて、そんな中に自分がデザインしたものが置かれていてとてもありがたく、とてもうれしいことです。うれしいことに、オーナーの田丸さんと今回いろいろお話ができ、来年もディエチさんとご一緒できることがあります。どれも素晴らしいお話なのでおそれ多くも楽しみです。早く良いお知らせができるようがんばります!

 


そして、dieciで田丸さんから教えていただいた大阪の「日本工芸館」へ行ってみました。全国にある「民芸館」と名の付くところへは、ほとんど行っているぼくたち。でも、ここは初めてでした。屋上の壺や甕がたくさん並べられた空間、郷土玩具の部屋、カゴの部屋などいろいろと民芸品が楽しめます。写真の郷土玩具は島根の「蒸気船」。ちょっと海外のフォークアートのような雰囲気もあって、やはり民芸品って面白いなあと。

 

dieciさんで気に入って買ってきた陶器の花。フォークアートのような雰囲気もあります。ミズタマ舎の平山さんからも、dieciの田丸さんからも「引っ越し祝い」と素敵なモノを頂いてしまいました。ありがとうございました!早くも年末。焦りますが、一歩一歩仕上げていくしかありませんね。


2016-12-26 | Posted in blog, column コラム, 未分類Comments Closed 

 

作品「壺の人」

壺の人

世界の民芸品が載った古本などを見ていると、人に見立てた陶器の壺が出てくることがよくある。マヤ文明のもの、独特な文様が入ったシピーポ族のもの、ヨーロッパ各地のもの。国も違ういろいろな場所で考えられ作られたものなのに似ていたりする。人間が考えることは皆同じだということを表しているようで楽しくもなる。顔が付いた壺はどれも、生活の道具でありながらユーモラスで、そこにあるだけで人を楽しくしてくれる。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
顔の付いた壺、わが家にもいくつかあり、民芸の部屋に飾ってあります。どうして顔を付けたくなるのか。どこか人の胴体に見立てたくなるような形を見ていると、なんだかわかる気がします。この作品は、渋谷で展示し、神戸でも展示し、神戸で気に入ってくださった方のもとへ旅立ちました。その方の家には、顔の付いた壺そのものではなく、顔の付いた壺の絵を飾っているなんてなんだか愉快。モノトーンとピンクの色合い、なかなかいい具合です。個展の作品を何枚か作り始めて、ちょっと「のってきた」頃合いの絵だなと思います。


 

作品「居心地のよい場所」

居心地のよい場所

わが家のリビングの壁に自作した棚には、世界の民芸品がいろいろ飾ってある。南米や北欧の動物や鳥の置物、日本の民窯の器や鳥の形の注連飾り、ネパールのお面、そして日本各地の郷土玩具。作られた国も素材もさまざまな民芸品を組み合わせて飾ったときに出来る楽しい空間を、ぼくはとても気に入っている。毎日その景色を眺めながら、民芸品についてあれこれ妻と話していると、あっという間に夜は更けていく。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
この作品をつくった当時に住んでいた世田谷のマンションでは、リビングルームの壁に自作の棚をつぎつぎと増やし、そこに民芸品を飾って、毎日それらを眺めて暮らしていた。昼間は出かけていることが多かったので、夜帰ってきて家でゆっくりとご飯を食べ、民芸品たちを眺めてはあれこれ妻と話しながら夕飯を食べたりお菓子を食べたりした。あの時、あの場所だけの貴重な空間と時間だったと今になって思うけれど、ぼくたちはそこから引っ越して、すべてを新しく始める暮らしを選んだ。その生活が今始まったばかりだ。新しい家が少しずつ自分たちにとって居心地のよい空間になってきたように最近感じている。

 


 

作品「秋の森」

秋の森

木の表現にもいろいろあると思うけれど、なるべく単純で素朴でざっくりとした、リズムを感じられる音符のような木の形を切って並べると、秋の森ができた。民芸品からの影響かどうか分からないけれど、単純な形の組み合わせで魅力的な絵をつくるということを常々意識したいとぼくは考えている。民芸品は押し付けがましいところがなく心地良いものが多い。まっすぐな精神で作られた民芸品をフラットに眺めて空気を感じ取りたい。(20センチ角・切り絵)


2015年の個展「民芸品と暮らす日々」より。
秋はとっくに過ぎてしまって冬になったけれど、この暖かい温度が感じられる「秋の森」は、なかなか好評で、気に入ってくださったご夫婦の元に飛び立ちました。いま見返していても、このザックリ感がなかなか気に入っています。個展の時に展示した文章とともにお届けします。

 


 

劇団ビーレッツ「中ノ嶋ライト」フライヤーデザイン

東京の劇団B LET’S(ビーレッツ)の作品「中ノ嶋ライト」公演のフライヤーデザインを担当させていただきました。

「日本で最初の、そして最後の白熱電球工場の物語−」
白熱電球の製造中止を取り巻く電球工場のお話。電球をモチーフに「なにこれ?」と手に取ってもらえるフライヤーという考えでイラストを描き、デザインまで担当しました。ぼくも白熱電球は未だにとても好きで、やはりあの光には、何ともいえない暖かさがあるなあと思っています。そんなこともありつつ、今回のお話の内容から、白熱電球も人に見立ててそれぞれの感情を持たせ、共に繋がった様子をあらわしています。描いた電球の形から、水色やグレーの文字情報を入れた有機曲線を取り出し、テキスタイルのパターンデザインのように、1枚の絵を作りました。左右上下は裁ち落として、広がりを出しています。

今回、劇団主宰の滝本祥生さんがぼくのウェブサイトを見つけてくださって、ありがたいことに、他店のショップカードなどのデザインを気に入ってくださったそうでご依頼いただきました。チラシの質感もなかなかいい感じなので、見かけたらぜひお手に取っていただき2月の下北沢での公演、観ていただけましたらと思います!


B.LET’S第17回公演 第27回下北沢演劇祭参加作品

中ノ嶋ライト
作・演出:滝本祥生

白熱電球がトーマス・エジソンによって発明されたのは120年前のこと
以来 日本を灯し続けた「昔ながらの電球」の製造中止が決定される
そんな中 最後まで白熱電球を作り続ける電球工場「中ノ嶋ライト」
しかし そんな工員達の元にも 時代の波が押し寄せる
古いものは新しいものに淘汰されるしかないのか—-?

2011年に初演、好評を得た作品を大幅に改訂して上演します
日本で最初の、そして最後の小さな白熱電球工場の物語

◎出演
永島広美
大田康太郎(以上B.LET’S)
川口雅子
酒井孝宏
櫻井竜
永田涼香(TOKYOハンバーグ)
中西浩
山本麻貴
渡辺啓太(東京サムライガンズ)

ピアノ演奏 Masha(マーサ)今尾昌子

◎日程 2月8日(水)~12日(日)
8(水) 19:30☆
9(木)14:00☆/19:30●
10(金)14:00/19:30●
11(土)14:00/19:30●
12(日)13:00/17:00

◎会場 下北沢「劇」小劇場

◎料金
前売¥3,600 当日¥3,900
前半☆・学生割¥3,300
日時指定・自由席(学生券は劇団のみ取扱い・要学生証提示)
●はアフターイベントがあります。
詳細は追って発表いたします。ビーレッツのwebをご覧ください。

◎前売り開始 2016年12月24日(土)

STAFF
音楽 Masha(マーサ)今尾昌子
照明 正傳静
大道具 大河原敦
宣伝美術 YUYA(Atelier FOLK)
舞台写真 鞆岡隆史
協力 奥村泰彦 TOKYOハンバーグ 東京サムライガンズ
企画・製作・主催 B.LET’S

◉お問合せ
B.LET’S  http://blets.jimdo.com/
090-1907-8034
e-mail b.lets82@oasis.ocn.ne.jp


 

作品「民芸品の動物たち」

新しいウェブサイトになってから、個展での作品などを載せていないことに気がつきました。2015年5月に東京・渋谷で開催した「ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々」から、作品を少しずつ掲載していこうと思います。

民芸品の動物たち

民芸品といってもいろいろある。うつわ、ざる、かごなどの道具。型染や藍染の布。中でもぼくが惹かれるのは世界の民芸品や日本の郷土玩具に多い動物オブジェクト。つくられた国も地域も違うのに不思議とつくりが似ていて、隣に並べても調和することがよくある。それは、素直な感覚でつくられた素朴なものだという共通点があるからだとぼくは思っている。愛らしく素朴な民芸品は、暮らしに楽しい空気を運んで来てくれる。(20センチ角・切り絵)


この個展は、神戸、大阪と巡回してたくさんの方に作品をご覧いただきました。どうもありがとうございました。渋谷でお客さまのもとに旅立った作品も結構あり、神戸ではまた新しい作品をいろいろ補充して開催しましたので、内容もそれぞれ違ってました。

個展の際に、キャプションに200字ほどの文章を書いていますので、それもそのまま掲載しました。作品の解説というよりは、その作品を作ったきっかけだったり、エッセイのようなものだったり、一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。たまに、切り絵よりも褒められることがありますがそれはそれでうれしいです。ということで、今日は渋谷の個展での案内DMにもしていたこの作品。

 


 

手ぬぐい「大きな鳥」

今、実は手ぬぐいのデザインをいろいろと考えて作成しているところです。ひとつはいろいろグッズのデザインの依頼を頂いている仕事のために。もうひとつは、年明けにバイヤー向けのある展示会への出展が決まり、そこで手ぬぐいのラインナップがある程度欲しいために。また、アトリエでも手にしていただけるグッズを増やしたいと思っていることもあります。

写真は1作目の手ぬぐい「鳥ともみじ」で、今回新しいものと併せて、これを再販します。2014年に「もみじ市」へ出店することになった時に作ったものです。当時、もみじ市当日でほとんど無くなり、残りわずかもその後すぐに無くなってしまいました。2作目は、7回目の個展「民芸品と暮らす日々」のためにこれとは違うものを作り、これは結構多く作ったのでしばらくありましたが、現在在庫がほとんど無くなりました。今までに、合計で540枚ほどの手ぬぐいを作って販売したことになります。選んでいただいた方々、本当にどうもありがとうございました。

今見返していて、なかなか印象的かもしれないと思っています。今だったらこういうデザインにはないかもしれない。やはり作品と同じで、こういったデザインもその時のにしかできないものだなあと思います。なかなか良い形・色合いだったので、このまま再作成することにしました。作品としてサンプルを個展で飾っていても、この手ぬぐいには多くのお問い合わせを頂きました。

この手ぬぐい、まずは年明けに予定しているオープンアトリエ(2017年1月7日・土)でアトリエで販売しようと思っています。前回買い逃した方はぜひ!よろしくお願いいたします。


 

第1回オープンアトリエ ご来場お礼

12月3日(土)はアトリエ・フォーク第1回オープンアトリエでした。普段ぼくたちはアトリエで仕事をしたり、食のアトリエ・スパロウとして妻がパン教室を開いたりしています。オープンアトリエは、ぼくたちが二人で月に1度だけお店を開く日です。

今回初めての開催だったので、どうなるかなあと思いながらの準備でしたが、記事を掲載していただいた中野経済新聞、インスタグラムなどのSNSなどによって、初めてお会いする方にも多くいらしていただき、うれしいオープン日となりました。

ぼくは少し古い作品なども含め、今ある原画作品を展示したり、ポストカードやグッズ類を販売しました。原画を選んでいただいた方もいらして、ポストカードやクリスマスカードもたくさんお求めいただきました。「普段インスタでしか見ていない作品の実物が見られてうれしい」というお声も何人からかいただきとてもうれしいです。

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食のアトリエ・スパロウでは天然酵母パンやジャムを販売しました。本当にありがたいことに、パンについては最後のひとつまで、すべて完売しました。夕方お求めいただけなかった方がいらしたこと申し訳ありません。どうもありがとうございました。

そして何より、初めてお会いする方と色々なお話ができ、楽しい時間を過ごせたことがとてもうれしいです。ぼくたちはまだ中野に来たばかりで、近所の知り合いも少ないのですが、中野周辺や中央線沿線のお客様に「こんな場所があったんですね」というお話をされて、「どうしたらもっと知ってもらえるだろう」と模索中でしたが、少しずつ時間をかけて、これから知ってもらえたら嬉しいなあと思っています。月に一度の楽しみにしていただけるようにこれからがんばります。ご来場いただき、本当にありがとうございました。

来月以降も、第一土曜日にオープンアトリエを開催していく予定です。どんな場所か見に来ていただきお話するだけでもうれしいです、またみなさんとお会いできる日を楽しみにしています。これからも遊びにいらしていただけましたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします!


2016-12-04 | Posted in atelier オープンアトリエ, blogComments Closed 

 

自分らしいデザイン

あるフライヤーのデザインしています。そもそも、ちょっと今回は違った雰囲気の演劇のフライヤーを作りたいと考えた方が、ぼくのサイトに行き着いたそう。実はそういうお話をいただくことが割とあるのですが、どうやって行き着くんだろう?とぼくは自分でも不思議に思っています。ぼくのサイトの作品集に載っているショップカードのデザインなどを見ていただいたそうで、イラストを使ったデザインのご希望で始まった仕事。

そう、ぼくがデザインの仕事をするなら、やはりイラストを描くということがその作業に入り込んでいることが、やはり自分のデザインの特徴になるのかなと思っています。ショップカードなどを作る時は、やはり自分で絵を描いてそれを使ってデザインしているからこそ、自然なデザインができるように思います。デザインとイラストはそもそも仕事として多分通常は別々になりますが、ぼくの場合は両方やることも最近は割とあり、それが特徴にもなっているように思います。

ぼくに頼んでくださる方は、「都会的な」「最先端の」というよりは、自分の持ち味でもある手で描いて/切って生まれる「あたたかさ」が欲しいのかなと思っています。何か「あっ」と思って手に取ってもらえるものを。そう思いながら、今回も愉快なフライヤーのデザインをつくっています。

「ここから考え始めると、こういうデザインが出来る」という風に、「ここから」を何にするかで何通りもの答えが出てくる。やはりデザインは奥が深いなあといつも思うし、イラストが絡んでくると、それはなおさら。これからいろいろと楽しいデザインを作っていきたいです。写真は、ロスアンゼルスに行った時に街を歩いていて撮ったもの。光に溢れた街でした。


2016-11-28 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

何かの影響でできる

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午前中に、妻と珍しく中野周辺の新井薬師近くまで散歩した。アトリエからは、中野駅へ向かうのではなく早稲田通りの方向へ、北へ向かう。骨董市には何度か行ったけれど、きょうは何もやっていないので人は少ない。周辺には古いせんべい屋があったり、好きなベーカリーがあったりしてなかなか和む好きな街並み。二人で気に入っている「風見鶏」というベーカリーでパンを買って帰った。

帰ってからは、今やっている沖縄の仕事の続きで、次なるアイテムのデザインを考えた。まだまとまらないけれど、今回いろいろ作ることになるので、バランスも考えながら、どういうタイプのものを作って揃えるかというところから考えてから作っていく必要がある。

作品は、いつもその時その時の気分や空気が本当に反映されるなあと思う。その時に影響を受けているものや、その時に自分の中で印象的だったことやモノや形や色。そういうものが出てくるように思う。それは本で見た何かの色合いだったり、民芸品のカタチだったり、道を歩いていて見かけた何かのデザインだったり、植物だったりさまざまだ。何かを見て何かを感じるから、それとはまた違う何かが生まれて作品ができる。そう、すべては何かの影響でできているのだから。

写真は、サンタフェの割とリーズナブル土産物屋さんで売られていたカチナ人形。もっとリアル風味のものもあるけれど、ぼくはこれくらいのサジ加減のデザインのものが好き。


2016-11-27 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

中野のような棚

自分たちにとって全く馴染みのなかった中野。この街にやってきてから5ヶ月くらいが経った。毎日家で仕事をしていることが多いけれど、今日は妻のパン教室もあってお客さまもいたので、天気が良かったから久しぶりに外へ昼ごはんを食べに出た。家から中野駅、東中野駅とも歩いて10分ほど。いつもどっちに行くか迷うが、今日は中野へ行くことにした。

中野駅の周辺は、とにかく人が多いので最初はびっくりしたけれど、本当になんでも揃う感じの街で、6月までいた駒沢よりも随分都会だなあと思う。外国人も多くて、さまざまなタイプの人がいる街という感じ。とにかく、いつもなんで?というくらい駅前は賑わっている。半年近く中野に住んで馴染んできたというよりは、まだなんだか知り合いが住んでる街へ遊びに来ているような感じもするけれど、少しずつぼくは中野を気に入りはじめている。蕎麦屋さんでカレーライスを食べたあと、ディスクユニオンでCDを見て(中野店はブラジル音楽が少なく残念、何も買わず)、ブロードウェイの4階の芸術系中心の古本屋さんを少し覗いて(何も買わず)、商店街の入口に売られてた大判焼きを1つ買って食べながら、来たときと違う道で帰った。そのあと夕方まで演劇のフライヤーデザインの仕事をした。

そういえば先日、中野経済新聞の方が取材にいらしてくださり、ウェブサイトに12月3日のオープンアトリエの告知を載せていただいた。取材のお話がひととおり済んで、最後に3階の民芸部屋をご案内して世界の民芸品を見ていただいたら、色々な国や色々なカタチのものがミックスして置いてあるところを指差して「ここらへん、ミックス具合が何だか中野みたいですね」とおっしゃっていた。写真はサンタフェの「フォークアートミュージアム」ジラードの民芸品コレクションから、メキシコ「生命の木」。


2016-11-26 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

いろんな応援を感じて

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ぼくたちはまだ始まったばかりで、いろんな意味で本当にまだまだな状況ですが、最近いろいろなことが上手くいって、ありがたい状況を生んでくれています。そして、「ああ応援されているのかなあ」と二人で感じています。今まで自分が活動してきた中で、何かの事が運ぶためにタイミングって大きな要因だといろいろな側面で感じたけれど、今はきっと応援されてる時期なんだろうなと。

焦らずに、自分たちで考えた自分たちなりの形をしっかり意識しながらこれから活動していきたいです。自分たちや活動や作品が、ものすごい勢いで急に流行ったりしなくたっていい。二人でもよく話しているけれど、本当に自分たちを気に入ってくださる方々に長く長く愛されるようにがんばりたいです。

今日は雪が降る?だとか朝のニュースで聞きました。秋を楽しむ間も無く、真冬という感じの東京ですが、いつも変わらないあたたかな姿をした民芸品を眺めると、なんだかホッとするのです。この写真はサンタフェで観た「フォークアートミュージアム」の中の民芸品。ケーキのような鳥のタワーはなんとも楽しい。さて、次のものを考えるモードへと入っていきます。


2016-11-23 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

作品を考えるときのこと

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最近の制作は上手くいったりいかなかったり。とてもすんなりと出来上がって納得できる作品もあれば、そうでないものもあります。良いなと思うものができるときはどういう時なのか、自分でもよく分からない。どうもあまり考えすぎてしまうとダメなようで、感覚で大胆にやったときの方が気にいることが多いように思います。とはいえ、なかなかコントロールできなくて苦しい時もあります。

さっき、サンタフェへ旅した時に観た「フォークアートミュージアム」のジラードの蒐集物の写真を気分転換に見返していたら、その時の感じが蘇ってきて、もっと良いもの作りたいなあと改めて思いました。本当に膨大な世界の民芸品が展示されていて、何度見ても楽しく、いつの日かもう一度行けたら良いなあと思う場所。

今は沖縄の仕事をしていて、デザインというよりは作品と言える内容のものをやっているのですが、その捉え方がなかなか難しい。依頼された内容のイラストを描くのとも違うし、かと言ってグラフィックなデザインとも違う。テーマがあって、あくまでも作品であるという位置付けのもの。

結局自分の世界を作るしかないので、自分が得意な感じで素直につくってみようと思いました。また明日が来る。


2016-11-22 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

小さな家に冬の気配

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最近は沖縄関連のグッズ関係の作品〜デザインの仕事をしています。なかなか思うように進まず、アイデアが湧いたらその時を逃さずに形にするという感じ。前の日の夜が遅くて寝不足で朝から疲れていると、いい状態で考えられないせいか、余計に思うように作品ができないことも多い。家で仕事をしていると、自分の体調管理やコントロールもそれはそれで難しいなあとやってみて感じます。

写真は、屋根裏のような3階のプライベートスペース「民芸の部屋」の棚です。この部屋がやっと片付いてから、3階へ上がるのが楽しくなりました。日本の郷土玩具から世界の民芸品、よくわからないおもちゃまでが同居して不思議と馴染んでいます。棚の横には、以前マンションで使っていた北欧の丸いテーブルがあって、ここで本を読んだりしてゆっくりと過ごしたいなあと思いながらも毎日慌ただしくてできていません。

毎日あっという間に時間が過ぎます。11月も後半。もう年末に向かうとは驚く。来月12/3(土)にはアトリエ・フォークの第1回目のオープンアトリエ(1つ前の記事ご覧ください)なので、その準備もあります。そのあと、年が明けてから真冬には、次の目標となるイベントもあります。そしてその先には、春に渋谷で予定している次の個展もあります。ということは、そのための作品作りも、そしてあれもこれも。

マンションはとても暖かかったけれど、一軒家はやはり少し寒いのかもしれない。11月の時点でもそう思い始めています。これから、冬に向かっていきます。


2016-11-19 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

Atelier FOLK 第1回オープンアトリエ開催!


↑アトリエの入口。夏に撮影したので半袖ですが・・(この写真のみ、撮影:畔柳純子)

アトリエ・フォークでは、来月12月から、月1回のイベントとして「オープンアトリエ」を開催します。この日はアトリエをお店としてオープンし、私たちの作品やフードを販売します。
第1回目は12月3日(土)に開催。今後、毎月第1土曜日に開催していく予定です。このブログのほか、YUYA、食のアトリエ・スパロウのSNSでも今後告知していきます。

今回はクリスマス直前。YUYAは、先日できたばかりのクリスマスカードや、大阪dieciさんで11月に販売が始まったペーパーコースター、今までのポストカードや一筆箋を販売、作品原画も展示します。食のアトリエ・スパロウは、天然酵母の手づくりパンのほか、クリスマス〜冬に向けたスペシャルなジャム「シュトレン」を販売します。12月3日は中野のアトリエ・フォークへ、ぜひ遊びにいらしてください!皆さまにお会いできること楽しみにしています。

◉Atelier FOLK 第1回 オープンアトリエ
2016年12月3日(土)11:00〜18:00
東京都中野区中野1-41-4
TEL 03-6873-8566
JR「中野」「東中野」より徒歩10分
アクセス・地図はアトリエ・フォークのサイトのアクセスページをご覧ください。
*近隣の道幅が非常に狭く、駐車・駐輪スペースはございませんので、あらかじめご了承ください。

↓ イメージ写真です

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自分たちが作った作品やプロダクツ、パンやお菓子などをもっと身近に皆さまに楽しんでいただける機会を作りたい。お会いして一人一人に直接お届けしたい。そのための開かれた場が欲しい。私たちはそう願ってアートと食をテーマにしたアトリエを中野に開きました。
こうして第1回オープンアトリエを開催できることをうれしく思います。これから、皆さまに楽しんでいただけるよう自分たちのペースでがんばっていきますので、今後もお付き合いいただけましたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

YUYA(切り絵作家)& スパロウ圭子(食のアトリエ・スパロウ)


 

居心地のよい時間

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この写真の撮影:アコさん

楽しい来客がありました。普段はお店をしているため決まった曜日しか来られない三軒茶屋のカフェカフェの堀さん夫妻と、絵本作家のペイアコさん夫妻。

モンドールというチーズを野菜につけたりするランチを食べたり、民芸部屋でお茶を飲みながらあれこれ話したり、堀さんが焼いてきてくれた美味しいりんごのケーキをいただいたり。みんなで楽しい一日を過ごしました。カフェカフェの堀さんとは知り合って随分経ちますが、お二人はいつでも変わらず優しくて、お店へ行くといつも居心地が良くホッとします。ペイアコさんは最近知り合ったのですが、最初から何だか気が合いそうだなとぼくたちは感じていて今回遊びに来てもらい、楽しい時間となりました。

社会人になってからは友達ができにくいなんてよく聞くけれど、実際はそんなこと全くないなあと思います。一緒に居心地の良い時間を過ごせる仲間がいることは、本当にありがたいことだなあと思います。みんなお互いに忙しいけれど、また集まれたら楽しいなと思います。

三軒茶屋カフェカフェ
http://www.cafecafe.info

絵本作家ペイアコ
http://peiacoijole.wixsite.com/ehon

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2016-11-11 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

2017酉年年賀状、ダウンロード発売開始!

来年2017年は酉年ですね。もうそんな時期かと思いますがダウンロード式の販売サイト「トランポリン」で、ぼくがデザインした年賀状が発売中です。そういえば、こういうのやったやった!という感じです。4つのデジカメ画像をいれられるタイプのデザインを1つ担当しました。グレーの四角が写真が入る場所。

こういう年賀状のデザイン、結構ファンシーなものがほとんどなので、ぼくは潔く印象に残るものを作りたいと思いました。ニワトリをモチーフにして、写真窓も4つ入れる条件があったので、他はシンプルに大胆にデザイン。なかなか楽しい絵になったのではないかなと思います。

年賀状・グリーティングカードのダウンロードサイト「トランポリン
トップページから「デジカメ4画面以上」へ入った中にあります。
このデザインの直接URL
http://trampo.jp/dc01040ja0523.html

お子様の写真を入れて2017年の年賀状にいかがでしょうか?
どうぞよろしくお願いします!


 

dieci ペーパーコースター〈 dear 〉発売!

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大阪の人気店dieci(ディエチ)さんと一緒にペーパーコースターを作りました。日常の愛しいものからモチーフを考えてデザインしたので、商品名は「dear」。
11/11より大阪のdieciさんで発売開始となります。あわせて、最近作ったクリスマスカードや、別のグッズ類(ポストカード、一筆箋、原画付マッチ箱、手ぬぐい、ポスター)も販売していただきますので、お近くの方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
また、ぼくも12月から始める「オープンアトリエ」の日に中野のアトリエで発売しようかと思っています。改めておしらせします!

dieciさんのオンラインショップでも販売が始まっています。
http://shop.dieci-cafe.com/?pid=109798983

上の写真でいうと、右側のかたまりが「黒ラベル」セット、左側のかたまりが「白ラベル」セットとして販売されます。6種の図案が2枚ずつ入った12枚セットで、「黒ラベル」「白ラベル」を合わせると、全種類が揃います。「犬と猫」「水と魚」「フクロウと羽ばたく鳥」「太陽と月」「男と女」「民芸品と植物(手づくりと自然物)」・・・それぞれ、モチーフはペアで対の関係になっています。自分の生活の中で普遍的で身近な存在のモチーフを描きたいと思いました。

コースターとして楽しむのはもちろん、メッセージカードに使ったり、つないでモビールのように吊るしたり、額に入れて並べて飾ったりもできるかと思います。いろいろ楽しんでいただけたらうれしいです。

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オーナーの田丸さんからお声がけいただき、東京で初めてお会いしたのが昨年だったかと思います。その時、一見アレキサンダー・ジラードの太陽?と思ってしまうようなデザインのコースターを見せてもらい「こういうの作ってみませんか」とお誘いがあり制作が始まったのでした。そのコースターは八角形をしていて、太陽のモチーフをいろいろにヴァリエーションを付けてデザインしてある素敵なアンティークのものでした。

その後、全部太陽のヴァリエーションで作ろうということにもなりかけたのですが、やはりいろいろな図案があった方が楽しいということになり、このようなデザインになりました。結果としてとても自分らしいものができたと思います。全て紙にスケッチした手描きのラインを使用してデザインしています。使用色を、黄色・ピンク・青・グレーの4色に絞っています。そのことによって、どんなモチーフの形を組み合わせても、全体として統一感が出るようにしたいと考えました。

図案だけではなく、その後のパッケージについてもスタッフの方々がいろいろとアイデアを出して考えてくださり、楽しく良いものが出来上がったと思います。手にとってご覧いただけたらうれしいです!

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また、このペーパーコースターにご興味のあるお店の方は、
dieciさんまでお気軽にお問い合わせください。
メール info@dieci-cafe.com

 


 

豊永盛人さんがやってきた

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豊永盛人さんは琉球張り子の大人気の作家さんです。作品はいつも見ているだけで楽しく、ちょっと力が抜ける感じがたまらないですね。

豊永さんの張り子、我が家にもいくつかあって飾っていたのですが、先日沖縄へ行った際に豊永さんの工房に少しおじゃましました。その時にご本人に初めてお会いできたのですが、今回東京のトライギャラリーで個展「帰ってきた浦島太郎展」をされていたのでこれは!と伺いました。

張り子は伝統的なモチーフから作品性が高いものまで、色々な種類がありとても楽しいです。ほかにもガラス絵や手ぬぐいやかるたなどのグッズまで、もりだくさん。今回ぼくたちは↓この天使のお面が気に入り、いただきました。張り子も、もちろんいくつか選ばせていただき・・・

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右が天使のお面です。仕事場に飾ったところ。左は以前からわが家にいるネパールの木彫りのお面。どちらも優しい表情がとても好きなのです。ぼくはこの天使、メキシコなど南米のカラッとした愛らしさをとても感じ、仕事場に楽しい空気をくれそうで、そばに置いておきたいなと思いました。

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個展会場では、豊永さんが似顔絵を描いてくれます(リクエストすれば似顔絵以外でも)。ぼくは「ハサミを持った似顔絵」をリクエスト。豊永さんが描いている間、ぼくも実際にハサミでちょきっとしました✂︎

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描いていただいた似顔絵。ぼくがサクッと切り抜いたリンゴをバックに入れて描いてくださるというサービス!家に持って帰ってからあらためてもう一度見ると、見るほどに似てるなあーとまた驚きました。眼で見たものをここまで表せることって羨ましいし、なんとも凄いこと。

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そしてさらに。個展の会場でお会いしたときに、ぼくたちのアトリエへ行ってみたいと言ってくださり、個展が終わった翌日、豊永さんがわが家に遊びに来てくれました。民芸品を眺めながら、あれやこれやいろんなお話をしたり、三人でお茶を飲んだり。とても楽しい時間を過ごしました。どこをとっても楽しいアーティストな豊永さん、この写真のお猿のテクテク(勝手にぼくたちが名付けた)が気に入った様子。

考え方も表現も、タイプが違う自分から見ると新鮮で楽しい驚きばかり。ゆっくりお話しができて、ぼくたちもとてもうれしかったし楽しかったです。次回は個展の時に実演されるという「人形劇」をぜひ見に行きたいです。全身で表現している豊永さんに会えて、ぼくも一歩一歩焦らずにがんばっていこうとあらためて思ったところです。


2016-11-06 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

アトリエ竣工写真の撮影

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アトリエ・フォークは中古の家をリノベーションしてもらい作りましたが、ここで生活して3ヶ月が経ちました。少し馴染んできた今、リノベーションの竣工写真の撮影が11/2にありました。写っているのは友人の建築家の江口智行くん(左)とカメラマンの石田篤さん(右)です。施工はルーヴィス(担当:荒井良太さん)でした。

思えば、昨年の秋この物件を見つけて、程なく友人の江口くんに相談して設計が始まり、半年ほどの長い期間の工事があり、夏の暑い時期に引っ越し、その後は延々とした片付けや棚づくり。やっと少し落ち着いて、こうして撮影会まで来たと思うと時間が経つのは早くこの一年はいろいろあったなあと振り返っています。

もともと、物件は非常にコンパクト(いい意味で「小さな家」と言いたい)な在来構法の日本の木造の家だったので、ぼくたちの好みの感じにはしやすかったのかも知れません。例えば、1階のお店部分も2階の仕事場も、天井を剥がしたら良い感じの色をした梁が出て来たので、天井を貼らずにそのまま梁を見せる形にしてもらいました。もともとピカピカの新築マンションなどが好みではないのと、古い民芸品や古道具が好きなぼくたちの好みにも合う居心地の良い部屋になる気がしたからです。結果、天井も高くとても良い雰囲気を持った和める部屋になりました。

だいたいこういう風にしたいとぼくが話して図を書いて、江口くんが全体を設計してくれました。床材や入口の鉄扉、ドアの取っ手やスイッチなどのセレクトは建築家の江口くんの洗練されたセンス、かつ、ぼくたちの希望や好みをよくわかってくれているデザイン。とくに入口の鉄扉は、その1つだけで「お店なんだ」と表している優れものでした。作り付けの棚やアトリエに置いたテーブルは、静岡で家具制作されている一木一木の佐藤洋一さんによる本当に丁寧で良い表情を持った仕事です。またあらためて、竣工写真が載せられるようなら載せたいと思います。

それから、12月より月の初めの週末に一日「オープンアトリエ」として二人でお店を開きます。そのお知らせは、近々またしますね。


2016-11-05 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

笹子さんと吉田さんが奏でるボサノヴァ

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ショーロクラブやコーコーヤで活躍されている笹子重治さん(ギター)とボサノヴァシンガーの吉田慶子さん。お二人から、ぼくたちのアトリエでご自身のアーティスト写真(プロフィールなどに使用される)を撮りたいというご連絡があり、今日撮影会がありました。民芸の部屋で、民芸品をバックにして撮ったり、ソファーのある小さなリビングで撮ったり。

笹子さんがギターを弾き、吉田さんが歌う。撮影は演奏されながら進みました。そもそもブラジルで生まれたボサノヴァは、誰かの家に人が集まったサロンのような個人的な場で楽しんだ音楽だと以前本でも読んだし、家の中のプライベイトな空気感が一番似合う音楽なのかもしれませんね。お二人のボサノヴァが持っている、さりげなく自然体で、華美ではないけれど普遍的な心地よさと美しさ。それは声高に歌い上げるとかメッセージを主張するタイプの音楽ではありませんが、どのように聴こえるのが心地良いか、どのように自然体で美しさや遊び心を表現するかという意思のある音楽だなあと聴いていてぼくは感じます。その自然体の美しさが、暮らしの中から生まれてきた愛らしい民芸品の美しさにも通じるなあと思いました。民芸品のある部屋でお二人の「声とギター」を家で聴けるとは、なんて贅沢な時間でしょう。

撮影後、妻スパロウが用意したランチをみんなで食べ、楽しく心地良い時間を過ごしました。ぼくたちがライヴにおじゃましたり、ぼくの個展にいらしていただいたり、吉田さんとは以前より仲良くしていただいてますが、笹子さんとも久しぶりにお会い出来て感激でした。好きな人々、好きなモノたち、好きな家。幸せなことだなあと思います。楽しい時間をどうもありがとうございました!

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2016-11-03 | Posted in blog, column コラム, music 音楽Comments Closed 

 

クリスマスのグリーティングカード「スマイル・トリオ」

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クリスマスのためのグリーティングカードを商品として作りました。大阪のお店dieciとコラボレーションしてぼくがデザインをしたペーパーコースター(それもまた紹介します)が発売される11月中旬に、このクリスマスカードも併せて販売していただく予定です(グリーンの封筒付)。

潔く「赤+白」のみでデザイン。「デザイン」というか、デザインするような感覚で絵を作って、そのままカードにしたという感じです。切り絵でハサミのラインを丁寧に残しながらザクザクと切っていくと、あたたかい表情の動物や太陽たちが生まれました。どれも笑っていて、3人なので「スマイル・トリオ」という名前の作品にしました。Merry Christmasの文字は手描きの線を読み込んで配置しています。少し民芸品のような愛らしいフォルムと素直な表情を持った動物により、送られた人が楽しい気分になりますようにと願いを込めました。

絵は見開きの横位置で、受け取った人がカードを開いて絵を内側になるように折り返すと、簡単に立てて飾ることもできます(下写真)。クリスマスの時期に手軽に飾って楽しんでもらえたら良いなあと思いました。

ぼくは以前からグリーティングカードを展開していきたいと思っていて、そもそも売られているグリーティングカードは程良い頃合いのデザインのものが無いなあといつも見ては感じていました。よほどこだわりのあるお店に行かない限りは、グラフィック的なデザインに大きく寄ったものか、またはファンシーすぎてどれも同じ雰囲気のイラストのものが多くて。夏にアメリカへ行った時にもグリーティングカードを見かければお店を覗いてみましたが、並んでいる商品はだいたい日本と同じ雰囲気を持ったものでした。これは良いなあ!と自分が思うものがあまり無くて。

ぼくはその「グラフィック寄り」または「ファンシー」のカードとは別な位置にあるような、ストレート・余計なことをしていない・あたたか・品が良い・・を持ち合わせたグリーティングカードを自分なりの感覚で作ってみたいと思っています。展示を観に行った北欧のスティグ・リンドベリ、お菓子のパッケージなども最高だった北欧のオーレ・エクセル、ぼくがとにかく好きなアメリカのポール・ランド、イタリアのブルーノ・ムナーリ・・・ああ、良いなあ!とぼくが思うデザインは、クールな感覚と手の痕の絶妙なバランス感覚がいつもあり、一切余計なことをしていない。だからいつまでも美しく存在するのかなと思います。

これがまだ第1弾ですが、名前を挙げたような偉大なデザイナーたちをリスペクトしながら、自分なりの普遍的な感覚を持ち、ストレートに感情を伝える「あたたかい挨拶カード」を作っていけたらなあと思っています。


2016-11-01 | Posted in blog, column コラム, products プロダクツ, works 作品集Comments Closed 

 

サンタフェの旅2

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サンタフェで行きたかったお店は、アレキサンダー・ジラードがインテリアを手がけた「コンパウンド・レストラン」。念願の訪問でした。中心地から少し離れた現代美術のギャラリー、アンティーク店が立ち並ぶ郊外の雰囲気を持つエリアにあり、歩いて行くと道路に看板が出ていました。このロゴを見るだけでワクワクします。

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建物は住宅風で、黄土色の外壁。エントランスにはロゴが。落ち着いた雰囲気があります。このロゴ、あたたかく印象に残って好きです。入口に敷かれたマットにもロゴが入っています。正面にあるベンチでは、待ち合わせの人などが休憩していました。

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中へ入ると、鮮やかだけど品の良い空間が。メキシコをはじめとした民芸品にインスパイアされ、ジラードがデザインしたというピンクやオレンジ、青など鮮やかな色彩が明るい雰囲気を作っています。壁には作品が埋め込まれていたり、壁面自体が丸く柔らかいデザインになっていたり。随所にこだわりが感じられ、家のような寛げる空気感。

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飾ってあったジラード作品の一つ。「愛する」がさまざまな言語でハート型に表現されています。今の時代の最新のデザインとは本質的な何かが違う。もっと、人間的で、人の手がつくる本来の味というか・・・ずっと見ていたい。

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ぼくたちが食べたもの。ぼくはハンバーガーのランチを、妻スパロウはキューブ型に固められた楽しいコールスロー風のサラダ。フレンチやイタリアンとは違う、アメリカのダイナーをもっと上品にした感じでしょうか。ハンバーガーの肉も美味しかったです。

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ソファーの脇にあった幸福な顔の太陽。

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建築とインテリアとプロダクト。すべてを楽しめる愉快なレストラン訪問でした。


2016-11-01 | Posted in blog, column コラムComments Closed 

 

サンタフェの旅1

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今年の夏のアメリカの旅のことも少しずつ書いていきたいと思っています。

今年の7月、世田谷から中野へ引っ越してきてすぐにアメリカへ旅をしました。今まで日本国内の「民芸の旅」を何度もしてきましたが、今回は海外版です。目的は、サンタフェのアレキサンダー・ジラード(フォークアート・ミュージアム)とロスアンゼルスのチャールズ・イームズ(イームズ・ハウス)。写真はジラードの民芸品コレクションの1つ、大きな「生命の木」(メキシコの民芸品)です。

サンタフェにある「インターナショナル・フォークアート・ミュージアム」はとにかく行ってみたかった場所。妻と2日間、二人して何時間もジラードが集めたという世界の民芸品を観て、今まで体験したことのない何とも言えない充実感を味わいました。世界の民芸品が持つこの不思議な魅力って、一体なんだろう。素直さ、素朴さ、あたたかな手の痕跡、自由な色使い・・・感性の部分は、言葉ではうまく言い表せないニュアンスもたくさんあるけれど、結局のところ「作品」とはまた違った位置に存在する、暮らしの中で生まれた人間的で愛らしい造形と言えるかと思います。

ぼくは若い頃に建築を目指したところから始まり、インテリアや家具に興味を持ち、ヨーロッパや北欧のデザインからグラフィックの楽しさを知り、イラストを知り、民芸の存在を知り、日本の手仕事やデザインの良さを再確認し・・その時期その時期に自分が興味を持ったことは、互いに緩やかに繋がりながら存在するものだなあと思っていましたが、フォークアート・ミュージアムを観て、さらにそれらが深く繋がったように思います。

どういう精神で作品を作るかによって、出来上がるものも大きく変わってくるように思います。日々、民芸品に限らずいろいろなモノを観ていくうちに、切り絵を始めた頃とは作品に対する自分の考え方(何を大事にしたいか)が少しずつ変わってきたように思います。ジラードが集めた民芸品のように、生活の中で楽しめる素直で素朴な愛らしさを持った作品を目指していきたいなあとあらためて思ったサンタフェ滞在でした。


2016-10-30 | Posted in blog, column コラム, mingei 民芸と手仕事Comments Closed 

 

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